落語の行き着く先、桂春蝶&吉弥「自分に正直に向き合えるか」

「Lmaga.jp」にちなんでLポーズを取ってくれた(左から)桂吉弥、桂春蝶
■ 「人(にん)が絶対、出ますからね」」(吉弥)
——落語はなんでも受け入れてくれる感じがしますね。
吉弥「そうですね、ひとり芸ですからね」
春蝶「最近、だからこそ1番怖い芸なのかなと思ってきました。こんなにあけすけな、ヌードな芸はないなと。ごまかしが効かない世界なので、人間性まで全部見られちゃう。だったら、さらけ出したらええやんと思ってきたんですよ。むしろ皮膚を脱ぐみたいな(笑)。そこぐらいまで覚悟を決めてネタを作る、ネタを発表する」

吉弥「いやもう、人(にん)が絶対、出ますからね」
——そうなると、落語家という看板を背負ったからには、生きていく上でも気をつけなあかんとか、そういう考えになりますか? たとえば人に嘘はつけないとか。
春蝶「嘘はついてもいいんです。嘘をついたことに対して嘘をつかなかったらいいんですよ。嘘をついた自分をどうさらけ出すか、ということが落語に必要なんです。ほんまは嘘つきたいけど、嘘がつけないのなら、その自分を素直に表現することが必要だと。それがなかなか、やるとなると難しいです、この芸のなかでは」
——いわゆる「人の業(ごう)の肯定」ですかね。
春蝶「そう! 業! この芸はレッツ業~!なんですよ(笑)」
吉弥「自分に正直に向き合えるかということですよね」
春蝶「向き合うことがすごく大事なこと。そこからしか生まれてこないね」
◇
そんな春蝶と吉弥が、『笑点』の新レギュラーも発表された東の売れっ子、春風亭一之輔を迎えて上演する落語会『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺 2023』は4月28日に「大阪市中央公会堂」(大阪市北区)にて。夜公演は完売で、昼公演の追加が決定。チケットは指定席5500円ほか、最新のチケット情報は公式サイトにて。
取材・文/岩本 写真/木村華子
『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺』
会場:大阪市中央公会堂 大集会室(大阪府大阪市北区中之島1-1-27大阪市中央公会堂 B1F)
日時:4月28日(金)昼公演13時45分※追加公演/夜公演18時※ソールドアウト
料金:指定席5500円、特典付き指定席6500円
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