関空へ向かう湾岸線が終日通行止め「臨海も26も混むやろな」

阪神高速による通行止め特設サイト
「阪神高速道路」(本社:大阪市中央区)が2017年より実施する高速道路の長寿命化に向けたリニューアル工事。その一環として、阪神高速4号湾岸線の「貝塚」から「りんくうJCT」まで、南大阪の上下線約6.7kmが、11月15日から25日まで終日通行止めとなる。
大阪港の「天保山出入口」から関西国際空港連絡橋へとつながる「りんくうJCT」を結ぶ4号湾岸線。特に大型車の利用が多く、橋の道路床面に疲労亀裂などの損傷が多く発生するため、これまでも別区間では終日通行止めの工事をおこなってきた。
今回の工事の対象は、「関西国際空港」の開港に先がけて1994年4月に開通した区間。これまで一度も大規模補修工事はおこなわれておらず、同社は「ほかの区間と比較しても穴ぼこ(ポットホール)など舗装損傷が顕在化しており、その都度応急的な補修を繰りかえしてご迷惑をおかけしてきました」と説明する。
本工事では、鋼床版の疲労耐久性の向上を目的としたSFRC舗装の実施やコンクリート床版の長寿命化に向けた高性能床版防水の実施など、構造物の補強工事を実施。また、経年劣化した舗装の全面打ち換えなど、安全性や走行性の向上、沿道環境の改善を図るという。
同路線は関空に加えて、「りんくうプレミアム・アウトレット」(大阪府泉佐野市)や2020年にオープンした「泉南りんくう公園(愛称:センナンロングパーク)」(大阪府泉南市)への導線。
工事中の周辺道路の混雑は必至で、同社も混雑予想エリアを想定し注意を促しているものの、SNSでは「臨海だけじゃなくて26(国道26号)も混むやろうな」「マジか・・・。でも必要なことだしな」と理解を示しながらも心配の声があがっている。
終日通行止めは、11月15日・早朝4時から25日・朝6時までの10日間。なお、「りんくうJCT」と接続する関西空港自動車道は通常通り通行できるものの、一般道路迂回の際の出口を間違えると遠回りになる場合があるため、工事全体の迂回ルートや交通影響予測など公式サイトからの情報収集に努めたい。
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