「男が女を演じることは極限」女形・篠井英介が語る真意とは?

8月27日〜28日に上演される舞台『アユタヤの堕天使』に出演する、俳優の篠井英介(9日・大阪市内)
『相棒』や『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日)に出演し、「お昼の刑事ドラマ」の顔をとしてもお馴染みの俳優・篠井英介。そんな彼中心となった演劇ユニット「3軒茶屋婦人会」の新作舞台『アユタヤの堕天使』が8月27日・28日に関西で上演される。8月9日に大阪市内でおこなわれた取材会では、篠井が本作の見どころや「女」を演じることへの極意について語った。
2023年で結成20年目を迎える「3軒茶屋婦人会」は、男性が女性として芝居をする「女形」をオリジナルカラーとするユニット。メンバーは篠井英介、深沢敦、大谷亮介という全員がオーバー60歳というのにも関わらず・・・チアリーダーに熟女、アラフォーの同級生や80歳の老婆といった役柄を演じ分ける、彼らの表現力には根強いファンが多くいる。
そんな彼らの新作公演は実に7年ぶり。2020年は悔しくもコロナ禍で幕が開かず、演者にとっても観客にとっても歯がゆい時間となったため、「(東京での)初日は熱気がすごく、みなさん7年間待ってくれていたんだな〜と。想像以上に好評で、SNSなどを見ると7割以上の方がもう一度観たい!と仰ってくれていて。実際に来るかは別ですが!(笑)」と、開口一番取材陣の笑いを誘った篠井。

今回も前作『ス・ワ・ン』(2015年)と同じく、別々の3つのストーリーから成るオムニバス形式となっており、富豪に嫁ぐ娘、中国の女スパイ、タイにどハマりするアラフォーの女たちの3本。
「あまりにも世のなかが苦しいので、頑張る女の人を応援するような内容に!と(演出家の)G2さんが2年前の脚本を3本とも書き直したものとなっており・・・3人のおじさんが9人の女を演じます」と意気込む。
現代演劇での女形として呼び声の高い篠井だが、「女になるというのはそこそこエネルギーの要る力技。なので60歳になって少し怯んでいたのですが、コロナに負けていられないなと思いリベンジを」と、心のうちを明かす。
「日本には古くから能狂や文楽などがあって、男が女を演じるという違和感の無さが日本人のDNAには刷り込まれていると思うんです。だからお客さんには男が女を演じるという『極限』を想像する豊かな力がある、僕はそれを頼りにここまでやってきたました。芝居は生のお客さん、生の私たちで作り上げるから切実なものですが、万全の状態で臨みたい」と期待を込めた。
大阪公演は「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)にて、チケットは7000円で現在発売中。
舞台『アユタヤの堕天使』
会場:近鉄アート館(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 8F)
期間:8月27日(土)〜28日(日)
料金:7000円
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