クセがすごい…ロックなBGMが流れ続ける、大阪・難波の地下街

大阪Metro・なんば駅や近鉄・大阪難波駅、日本橋駅など各駅を連絡している地下街「なんばウォーク」(大阪市中央区)
先日、大阪・難波の地下街「なんばウォーク」(大阪市中央区)を歩いていてふと思ったことがある。BGM、攻めすぎじゃないか・・・? と。この季節、ワクワクするようなクリスマスソングが流れる商業施設が多いなか、ここはニルヴァーナにフー・ファイターズ、MUSE、エアロスミス、THE 1975・・・とチョイスのクセが強すぎるのだ。
以前にも何度か「懐かしい曲が流れているな〜」と思いつつもスルーしていたが、よく考えたら「なんばウォーク」って、若い世代が楽しむカフェから年配の方を中心に愛される立ち飲み屋までさまざまな飲食店、本屋、理髪店、雑貨店など幅広いジャンルの店舗が集まる地下街。そこに流れるのが洋楽ロックって・・・ジワジワくるな。
改めてSNSで検索してみたところ、「なぜか結構な確率で90s以降のオルタナが流れてる」「HMとかHRが普通に流れていて結構おもろいw」「選んだ人の信念を感じる」「BGMのセンスじわる」「俺好みやけど、ただ場所に全然合ってない」と、気になっている人は私だけじゃなかったようだ。というわけで、「なんばウォーク」営業所に取材に行ってきました。
■ 「私たちも変だなと思ってはいたんですが・・・」
──単刀直入に言いますが、「なんばウォーク」さんのBGM、ちょっと独特すぎません?
よく言われます。でも、取材されるなんて「ついにここまで来たか・・・」という感じです。
──よく言われるんですね。
はい。お客さまからは公式ツイッターに「なんでこんな選曲なのか」とDMが送られてきたり、「今の曲はなんていう曲なの?」と電話がかかってくることもあります。検索するとBGMについてつぶやいてくださってる方が多いと、SNS担当者からよく聞きますし。
──反響、やはりあるんですね。今もここに来る途中、ブロック・パーティ、フォスター・ザ・ピープル、グリーン・デイの流れで驚きましたが・・・これはどなたの選曲なのですか?
館内放送など「なんばウォーク」全体の設備を統括している社員です(男性)。今はほかの地下街を担当しているのでこの営業所にはいないんですが、改めてきっかけを聞いてみたところ、「洋楽ロックが好きだから、ただそれだけ」とのことでした。ロックを流し始めたのは約4年前です。
──めちゃくちゃシンプルな理由ですが、個人の趣味が反映されることってあるんですね。
ありましたね。1年前に彼が異動してからも違和感なく、洋楽ロックをかけつづけています。流しているのは、有線のチャンネル「B−20」です。
──有線なんですね! 調べてみると・・・「B−20」は洋楽ロックだけをセレクトした専門チャンネルで、「洋楽ROCKシーンの最先端と90年代以降のROCKの名曲、どちらもお楽しみいただける内容です」と書いてあります。だから曲の年代もバラバラだったのか!
はい。今いる社員はあまり音楽に詳しくないのでわからないのですが・・・。

──みなさん、BGMを変えようという話にはならなかったんですか?
まあ確かに「変わってるな」とは思っていましたし、ちょっとうるさいのではないかと考えたこともあるんですが。お客さんやお店からクレームはないし、「おもしろい」「ノリが良いから歩きやすい」とおっしゃってくださるお客さんも多いので、このままでいいかと。
──B−20の説明欄には「明るく活気溢れる空間を演出するBGMとしても最適です」との説明もありますしね。ちなみに「なんばウォーク」って1日に何人ほどの方が利用しているんですか?
コロナで少し減りましたが、コロナ前は1日約16万人が訪れていました。いろんなお店が入っていますので、日常遣いとして幅広い世代の方に利用していただいています。
──1日16万人もの方がロックBGMを耳にしているんですね(笑)。これまではクリスマスや正月など季節に合わせてBGMを変更していた時期もあるようですが、今年は?
今年は変更する予定は今のところないので、クリスマスも変わらずロックです。正月はどうですかね・・・と言っておきます(笑)。
■ ぶっちゃけ、店側はどう思ってる?
社員のみなさんも不思議に思っていながら、かけ続けていた洋楽ロックのBGM。毎日聴いている店側はぶっちゃけどう思っているんだろう・・・?
何店舗か実際に訊いてみると、飲食店は「店のなかは結構活気があってガヤガヤしてるから気にしたことがない」という意見が多かったが、雑貨店などでは「そりゃ髭男とかBTSとか流行りの曲を聴きたいですよね(笑)」と、各店舗内ではそれぞれBGMを流しているところもちらほら。

「店員同士で『BGM変わってるよね』って話すこともたまにあります。3カ月に1回ほど、なぜかJ−POPが流れる日があって、そのときは『どうしたんだろ!?』と盛り上がったこともありましたね(笑)」と、ある意味楽しんでいるようだった。
1970年開業で2020年が50周年だった「なんばウォーク」。買い物や通勤途中に利用する際は、一度イヤフォンを外して歩いてみてほしい。
場所は、Osaka Metro御堂筋線&四ツ橋線の「なんば駅」、近鉄電車難波線「大阪難波駅」「日本橋駅」、Osaka Metro千日前線&堺筋線「日本橋駅」と直結。
取材・写真/Lmaga.jp編集部
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