大阪のレトロ建築「旧鴻池組本店」、来春に一般公開の予定

メディアに特別公開された「旧鴻池組本店」の内観。神戸大学名誉教授の足立教授から、日本のアール・ヌーボーの典型といえる洋館2階の説明を受ける(2021年11月29日・大阪市此花区)
レトロ建築として知られる「旧鴻池組本店洋館・和館」が、国の登録有形文化財に指定される見通しになったことを受け、これまで非公開だった館内がメディアへ特別公開された。
明治に創業した建設会社「鴻池組」(本社:大阪市北区)が所有する、貴重な同建造物。11月19日におこなわれた国の文化審議会で、「時代の息吹を伝える」建築として有形文化財登録に答申され、今後、官報告示を経て正式に登録が確定する。
この日、メディア陣を案内したのは30年以上同館の調査をしている神戸大学・足立裕司名誉教授。同館は半世紀ほど空き家になっていたというが、「鴻池組から『古い建物があるからどんな価値があるか』と質問を受けて見に来たら、こんなに本格的なアール・ヌーヴォーがあり、びっくりした」と話す。
建造の年月日や施主などが記される棟札には、北九州市の重要文化財「旧松本健次郎邸」を手掛けた建築家・久保田小三郎の名。さらに扉や家具、欄間などの内部意匠には彫刻家の相原雲楽、ステンドグラスにはステンドグラス作家の木内真太郎・・・と、当時第一線で活躍していた作家たちの作品が使われている。
調査を進めるたびに新しい事実がわかり、学会にも論文報告したという足立教授。「(研究している)当時は個人所有だったため門外不出だった。今回登録文化財となり、一般の方にも知ってもらえる機会になることはうれしく、とても喜んでいる」と、取材陣に見どころを1つひとつ丁寧に説明した。
一般公開は、2022年4月に開催予定。募集方法などは2月7日に鴻池組の公式サイトで発表される。
取材・文・写真/岡田由佳子
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