歴史好きトキメク仕掛けも、大阪・高槻の公園が10年かけ完成

「旧京都大学大学院農学研究科附属農場」の建築物を活かした施設も
約10年かけて開発がおこなわれてきた「安満遺跡公園」(大阪府高槻市)が、3月27日に全面開園。レストラン、体験施設、展示などが加わり、遊んで学べる場となった。
「市民と育てる公園」をコンセプトに、弥生時代の「安満遺跡(あまいせき)」を守りつつも、災害時には広域避難場所にもなる同園。2019年3月に1次オープンすると、カフェや広場はすぐに市民の憩いの場となった。
今回、弥生時代の安満を再現した「居住域」「生産域」「墓域」が作られ、史跡としてのカラーを色濃く表現。竪穴式住居跡や集団墓地、水田などが再現されているほか、園内各所には弥生時代を象徴する「土器」や「銅鐸」などのモニュメントが設置されている。
高槻市の担当者は、「安満遺跡は、生活の場である居住域、食物を作る生産域、死者を弔う墓域の3つが1つの地域から出土した唯一の珍しい遺跡。これから、園内にある田んぼに古代米を植えるイベントなども開催する予定です。遺跡を守りながら活用する公園として、ぜひ遊びに来てもらえたら」と話す。
また、昭和5年に建てられた「旧京都大学大学院農学研究科附属農場 本館」は、今回を機に家族3世代向けのビストロ料理店「レストラン ファーマーズクラブ」へとリノベーション。
両隣の建物は「歴史拠点」として、勾玉作りや土器作りのワークショップがおこなわれる「体験館」と、弥生時代・安満遺跡の生活の映像、当時の道具などを紹介する「展示室」へと生まれ変わった。
そのほか、公園の景色を満喫できる「スターバックス」、週末にはデイキャンプが体験できるカフェ「キャンプ ギア&カフェ ベース」、屋根付きの広場「SAKURA広場」や小さい子ども向けの遊具「ふわふわドーム」、ドッグランを併設したペットサロンが新たに登場している。
営業時間はそれぞれ異なり、詳細は公式サイトにて。場所はJR高槻駅から徒歩約13分、阪急高槻市駅から徒歩約10分、駐車場は全427台(有料)。
取材・文・写真/野村真帆
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