市川海老蔵が文化復活を祈願「東京人が動けば大阪が変わる」

「劇場で、生でご覧いただける機会が増えることを祈願」と語った市川海老蔵(11月3日・大阪市内)
新型コロナウイルスで打撃を受けた、上方の伝統芸能の復興の日を灯すため、11月3日に大阪・道頓堀で開催された『日本の劇場文化復活祈願祭』。歌舞伎俳優・市川海老蔵を中心に実現したこのイベントが開幕する直前、大阪市内で記者会見がおこなわれた。
この催しを企画した理由について、「コロナ禍のなかで、劇場に足を運んでくださる方が少なくなっている。もっと劇場で、生でご覧いただける機会が増えることを祈願したい」と語った海老蔵。
その上で、大阪の伝統芸能が盛り上がることで、日本の文化全体が盛り上がると強調した。
「やはり東京と大阪という文化の二大拠点が、先陣を切って動いていかないと、もっと多くの日本の所まで行き届かないだろうと。そのなかでも、文化の根本にある伝統文化の方々がスタートを切ることで、さらに大きく広がっていけたらという願いを込めて、大阪でこのような行動を取りました」と、その狙いを語る。
さらに「生の演劇を観ることで、人生は豊かになるし、延命になるという結果も、科学的に出ています。大阪の伝統文化がさらに豊かに、また大阪のお客さまが伝統文化を楽しんでいただける環境になることを、切に願っています」と、劇場に足を運ぶことを呼びかけた。
この言葉を受け、会見に同席していた落語家の桂米團治は「『大大阪』と言われた時代を築いた關一(せきはじめ/元大阪市長)も、(関西を舞台にした)『細雪』を書いた谷崎潤一郎も東京人。東京の人が大阪を好きになり『大阪を盛り上げよう』と言ったとき、大阪は変わるような気がします」と、海老蔵にエールを送った。
会見後に海老蔵は、道頓堀の船上で、創作舞踊『迦具土之舞(かぐつちのまい)』(『SOU~創~』より 作:長田育恵)を披露。混雑を避けるため、開幕1時間前に初めて告知されたにも関わらず、沿岸には多くの人が集まり、勇猛な舞に盛大な拍手を送っていた。
取材・文・写真/吉永美和子
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