NHK奈良放送局が移転リニューアル、災害に強い報道拠点に

奈良県コンベンションセンターがある敷地内に移転したNHK奈良放送局。9月28日に新会館がオープン
「NHK奈良放送局」(奈良県奈良市)が、施設老朽化や最新放送技術への対応に伴い「奈良県コンベンションセンター」のある敷地内に移転。9月に同局が入る新放送会館がオープンした。
新会館のキャッチコピーは『物語を奈良から』。NHK奈良放送局の湯木和則局長は、お披露目の会見で「県民のみなさまそれぞれに物語があり、歴史があり、未来があると思います。その歴史、文化、暮らしなどさまざまな物語を県内、全国、世界、そして未来に伝えていきたい」と意気込みを語った。

新会館には3つの特徴があり、1つは地域に開かれた放送局という点だ。1階の公開スペース『鹿どーもひろば』には、220インチの8Kスーパーハイビジョンモニターを設置してBS8K番組を受信公開、番組公開ライブラリー(新型コロナのため現在利用不可)も設置する。今後は、8Kスーパーハイビジョンで奈良の番組上映会も計画しているという。
2つ目の特徴は、奈良の景観と環境に寄り添う放送局を意識し、正倉院の校倉造りの横木をイメージした外観、奈良時代の寺社建築を想起させるデザイン、吉野杉などの奈良県材を使用している点。太陽光発電や外気を有効利用した空調設備など環境への配慮もなされている。3つ目は、災害に強い緊急報道拠点として、建物には免震構造と液状化対策が施されており、阪神・淡路大震災クラスの地震でも放送継続が可能という点だ。
今回のオープンにあわせ、NHK奈良放送局の定時番組『ならナビ』(総合 月~金・夕方6時半から 奈良県域)も大幅にリニューアル。13年以上使われているという番組タイトルはそのままだが、ロゴや演出も一新され、新コーナー『吉田真人(よしだまこと)のピアノを弾かせて頂けませんか』がスタートする。同コーナーは、キャスターの特色を前面に出そうという試みで、ピアノ演奏が趣味である吉田アナウンサーを起用。全国でもトップクラスのピアノ保有率を誇る奈良県内のさまざまなピアノを訪ね、吉田アナが物語を聞いて、渾身の1曲を弾くという。
さらに、スタジオセットも一新。片瀬放送部長は、「奈良の文化・歴史・自然がスタジオの隅々から立ち上るようなデザインにした」と緑の配色をポイントに、正倉院の校倉を彷彿とさせる新スタジオの特徴を説明した。新放送会館の開館時間は、朝10時から夕方6時(年末年始閉館)。
取材・写真/いずみゆか
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