天王寺動物園が初の園長公募「動物を連れてこれる人が良い」

天王寺動物園は開業100年を超える
大阪市立の「天王寺動物園」(大阪市天王寺区)が、2021年4月1日に地方独立非行政法人への移行を予定。大阪市は9月10日の市長定例会見で、園長職を公募することを発表した。
1915年の開園から100年以上地元で愛され、現在は年間150万人が訪れる「天王寺動物園」。すぐ隣にある「天王寺公園」や「大阪市立美術館」など、周辺施設とともに大阪市の人気エリアのひとつになっている。
しかし近年、アシカが排水溝に流されたり(2019年)、シマウマがウシ科の動物の角に刺され死亡したり(2019年)、キリンが出産後数日で死亡する(2018・2020年)など、動物園をよく知る多くの市民から施設の老朽化や飼育技術を指摘される声も多かった。
これまでの課題について、「動物の高齢化が進むなかで飼育技術の高度化に対応すること、施設の老朽化が進む獣舎の改築更新も必要。市直営の経営形態では柔軟性と効率性に欠けるため、地方独立行政法人化に移行することになった」と松井市長。
地方独立行政法人とは民営化とは異なり、自治体から切り離して別組織化するもので、経営面での独立性が強く、公的責任よりも効率優先で運営される。
大阪市では今後、「世界に誇れる次の100年も魅力あふれる持続可能な動物園」を目指すために、この別組織化を決め、初めて園長職を公募することになったという。
求める動物園長について松井市長は、「天王寺動物園をより賑わいの拠点としていただける方、また、動物が高齢化になるなかで動物の品種種類も減少してきている。動物を連れてこられる人を園長にしたい」と語った。
なお現職の牧慎一郎園長は、「辞めるの?というご質問いただいたので」と自身のツイッターアカウントを同日更新。
「私個人は健康(太ってはいますが・・・)ですし、できれば引き続きこの仕事をやりたいと思っていますよ。公募で選ばれるように頑張っていきたい」と再任を目指す意向を示した。
応募資格は動物園、水族館などをはじめとする社会教育施設やレクリエーション施設でマネジメント経験がある人で、任期は2023年3月末までの2年間。応募期間は10月13日まで。
取材・文・写真/岡田由佳子
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