フランス絵画300年の栄光をたどる展覧会、大阪で開催

エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン《ポリニャック公爵夫人、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルチーヌ・ド・ポラストロン》 1782年 油彩・カンヴァス、92.3 × 73.6cm ヴェルサイユ宮殿美術館 Photo © RMN-Grand Palais(Château de Versailles)/ Gérard Blot / distributed by AMF
新型コロナウイルスにより開催が延期されていた「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)の『フランス絵画の精華展』が、5月26日から開催される。
フランス絵画史のなかでも17世紀から19世紀後半(印象派誕生前夜)にフォーカスした興味深い企画。同館の再開により、8月16日まで会期も延長される。

17世紀にフランス絵画の発展を支えたのは、ルイ14世の下で創設された王立美術アカデミーである。美術史的には「古典主義」の時代で、プッサンなどが活躍した(本展では、ルイ14世が大王と呼ばれたことにちなみ「大様式」と呼ぶ)。続く18世紀はより軽やかで優雅な「ロココ様式」が登場。「雅宴画」というジャンルを生み出したヴァトーや、ロココを代表する画家ブーシェなどが有名だ。18世紀末のフランス革命やナポレオンの対外戦争を経た19世紀には、「新古典主義」のアングル、「ロマン主義」のドラクロワなどが活躍、そして「近代美術の父」と呼ばれるマネへと続く。
本展では、こうしたフランス絵画300年の歩みを、油彩画71点、素描18点でたどる。日本では印象派の人気が突出しているが、本展を見ればより大きな枠組みでフランス絵画史を理解できるだろう。なお、美術館にお出かけの際は、マスク着用、手洗いの徹底、他者と距離を取っての観覧などのマナーをお忘れなく。
文/小吹隆文(美術ライター)
「フランス絵画の精華 ルネ・ユイグのまなざし」
期間:2020年5月26日(火)~8月16日(日)※月曜休&6/16・17休(8/10開館)
時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで
会場:大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内)
料金:一般1400円、大高生900円、中学生以下無料
電話:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター なにわコール、年中無休、8:00〜21:00)
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