大阪高島屋の別館、昭和建築を活かし刷新

堺筋沿いにある高島屋東別館
2019年に国の有形文化財に登録された「高島屋東別館」(大阪市浪速区)が1月20日に、改装を経てリニューアル。新たに宿泊施設「シタディーンなんば大阪」がオープンした。
百貨店や銀行など数々の名建築を手がけた鈴木禎次が設計し、1928年に「松坂屋大阪店」として誕生。増築を繰り返し、1966年に「松坂屋」が天満橋へ移転した後は、「高島屋東別館」に。アールデコ調の装飾を施し、階段やエレベーターホールには贅沢に大理石が使われ、昔ながらの百貨店を味わえる建築物だ。
1970年に開館した「高島屋史料館」に加え、最近では喫茶・カフェ、友の会教室、結婚式場があったものの、ほかのエリアは高島屋事務所、高島屋倉庫として活用され、一般の人が建物の魅力を満喫する機会は少ない状態だった。

2018年4月からスタートしたリノベーションを機に、世界で宿泊施設を展開する「アスコット」のブランド「シタディーン」を誘致。延床面積・約4.1万平方メートルのうち、約1万7千平方メートルを占め、館内はアーチや大理石などの意匠を活かし、デパートをモチーフとしたデザインとなっている。
「高島屋」の村田善郎代表取締役は、「なんばはインバウンドのゲートウェイ。別館の近くは、黒門市場、でんでんタウンが徒歩圏内にあり多くの観光客が訪れるエリア。百貨店として物販だけではなく、館の価値を高めることで、街づくりにも貢献していきたい」と語った。

「シタディーンなんば大阪」の1階にはモーニングからディナーまで楽しめるイタリアン「ヌメロファイブ」、京都のお茶サロン「祇園 北川半兵衞」、なんばや梅田などで燻製バルを展開する「トリベーネ」による新ブランドの燻製専門店「勘田亀吉製燻所」、アーティストの宇野ビビディープさんによる暮らしの道具とアートのお店「ビビディープメゾン」と紙雑貨専門店「ロッカ&フレンズ パピエ 大阪」が出店。気軽に来店できるお店が増え、今年春にはフードホールもオープン予定。
また、「高島屋史料館」も一新され、5万点の所蔵品から選り優った700点余りをタッチパネルで鑑賞できるなど、デジタルコンテンツが充実。1月20日から4月5日まで企画展『世界をひらく』を開催し、高島屋が成長するきっかけとなった貿易事業と装飾事業を紹介。
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