大徳寺の国宝・曜変天目を、滋賀で公開
2019.3.17 06:00

国宝 曜変天目 南宋時代 12〜13世紀 大徳寺龍光院蔵 全期間展示
(写真6枚)
京都の名刹「大徳寺」(京都市北区)。その塔頭のひとつ「龍光院」の名宝が「MIHO MUSEUM」(滋賀県甲賀市)で、3月21日より一挙公開される。
「龍光院」は、戦国武将の黒田長政が父・孝高(如水、官兵衛)の菩提を弔うため、慶長11年(1606)に建立。実質的開祖の江月宗玩(1574~1643)は堺の豪商・天王寺屋・津田宗及の次男で、宗及は織田信長と豊臣秀吉の茶頭を務めたことでも知られている。宗玩は優れた禅風と高い教養で知られ、当時の「龍光院」には、高松宮好仁親王、小堀遠州、松花堂昭乗らが集い、寛永文化の発信地となっていた。

本展は「龍光院」の全面的な協力を得て開催されるもの。曜変天目、密庵咸傑や竺仙梵僊の墨蹟(以上、国宝)、柿栗図(伝牧谿筆)、山水図(伝馬遠筆)、油滴天目(以上、重要文化財)、天王寺屋伝来の茶道具、江月所要の品など約200件を展覧(会期中に一部展示替えあり)。桃山から寛永、そして現代まで続く寺宝の全貌が初めて明らかにされる。
また、関連イベントが充実しているのも本展の魅力のひとつ。なかでも、通常は「龍光院」でおこなわれている3つの学びの会(看松会、寸松塾、欠伸会)や坐禅の会が、本展会期中に限り同ミュージアムでおこなわれるのは要注目だ。
文/小吹隆文(美術ライター)
『大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋』
期間:2019年3月21日(祝・木)~5月19日(日)※月曜休(4/29・5/6開館、4/30・5/7休館)
時間:10:00~17:00 ※入館は16:00まで
会場:MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300)
料金:一般1100円、大高生800円、中小生300円
電話:0748-82-3411
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.10.16 11:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2025.10.16 10:00 -
京都「オーバーツーリズムって何?」#空いてる国宝萬福寺[PR]
NEW 2025.10.15 18:15 -
【大阪・関西万博2025】半年間ありがとう!地元編集部が取材した人気グルメから穴場スポットまとめ
2025.10.13 11:00 -
淡路島の「日本酒」に注目!秋の旬と味わう旅へ[PR]
2025.10.10 17:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.10.8 11:00 -
港町の心地よさに浸る、OMOろい旅 in 函館[PR]
2025.10.7 16:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.10.6 00:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.10.1 08:30 -
なぜこんなに「宇治抹茶」が世界的に人気なのか?[PR]
2025.9.30 08:00 -
写真を撮って…豪華賞品ゲット!期間限定コンテスト[PR]
2025.9.29 19:00 -
話題の新作ノンアルビール、飲んでみた[PR]
2025.9.24 11:30 -
OsakaPointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2025.9.22 17:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
2025.9.12 13:30 -
万博で日本一やかましい祭!?三重の魅力を1日で堪能[PR]
2025.9.12 07:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2025最新版
2025.8.22 17:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00