伊丹市立美術館で、諷刺画の神髄展
2019.1.6 07:00

J.J.グランヴィル《動物界 – 博物学の部屋 3》 『カリカチュール』第133号 1833年5月23日刊、リトグラフ 伊丹市立美術館蔵
(写真3枚)
諷刺画のコレクションで知られる「伊丹市立美術館」(兵庫県伊丹市)。同館で1月12日からおこなわれる『カリカチュールがやってきた! 19世紀最高峰の諷刺雑誌』展は、その神髄ともいうべき内容だ。
『カリカチュール』は、1830年にシャルル・フィリポンによって創刊されたフランスの週刊諷刺雑誌。4ページの記事と2点(大判の場合は1点)のリトグラフ版画から構成され、毎週木曜に発行された。当時のフランスはルイ=フィリップによる七月王政の時代だったが、フィリポンは変節していく王政に対し、自由・平等の立場から痛烈な批判を繰り広げた。しかし、1835年に検閲法が復活し、同誌は251号をもって廃刊となる。

本展では、『カリカチュール』の筆頭画家として活躍したJ.J.グランヴィルや、後に痛烈な表現で同誌を牽引したオノレ・ドーミエらの代表作が並ぶ。またグランヴィルについては、夢想的な挿絵画家に転身した後半生の仕事も紹介。2019年の初笑いは、美術館の諷刺画展でというのはいかがだろう。期間は2月24日まで、一般500円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『カリカチュールがやってきた! 19世紀最高峰の諷刺雑誌』
期間:2018年1月12日(土)~2月24日(日)※月曜休(1/14・2/11開館、1/15・2/12休館)
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場:伊丹市立美術館(兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20)
料金:一般500円、大高生250円、中小生100円
電話:072-772-7447
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