関西ベスト舞台賞「芝居づくりの励みに」

2018年上半期の作品部門ベストに選ばれた舞台『高丘親王航海記』より 写真/よしだたけし
「関西で上演された作品」を対象に、作品、キャスト、再演作品の半期ベストを決める企画『関西Best Act』。2018年上半期のベストを決定するイベントがおこなわれ、各受賞作・受賞者が発表された。
「該当期間中に、関西で3本以上作品を見た人」を参加条件に、観客の話し合いと投票によってベストを決める同企画。観客同士が「この作品(キャスト)が本当におもしろかった」という意見と情報を交換しあう場として、2008年より上半期と下半期に分けて毎年開催されている。
ここで対象となる作品の大半は、一般メディアではなかなかスポットが当たりにくい、関西の地元劇団の小劇場公演。現在『刀剣乱舞』舞台版などで注目を集める作・演出家の末満健一(2009年上半期ベスト作品)や、次期NHK朝ドラ『まんぷく』で主人公の友人役に抜擢された呉城久美(2013年下半期ベスト俳優)など、現在目覚ましい活躍を見せる人たちの名が、いち早くベストに上げられることも多い。

今回作品部門ベスト選ばれたのは、関西の糸あやつり人形劇団のユニット「ITOプロジェクト」が上演した『高丘親王航海記』。奇想天外なからくり人形が次々に登場する舞台に「夢と現実がごちゃ混ぜになった物語と相成って、ありえない世界を見ているようだった」などと賞賛された。
俳優部門は、関西で活躍するフリーの女優・丹下真寿美が、自ら立ち上げた演劇ユニット「T−works」の『源八橋西詰』でベストを獲得。キャリア風の女性から子ども返りした作家まで、まったく性格の違う数役を完ぺきに演じ分け「彼女の潜在能力が開花した瞬間を見た」との声が上がった。

作品部門から独立して、今回から設けられた再演部門は、「第5回OMS戯曲賞」佳作受賞作を20年ぶりに上演した、匣(はこ)の階『パノラマビールの夜』がベストに。「とにかく言葉が美しい。本物の枯葉を使って、山の展望台を再現した美術も素敵」と、初演より確実に完成度を高めたことがポイントになった。
「この結果が、関西で芝居を作り続ける表現者たちにとって、何らかの励みと指針につながれば。観客にとっては、新しい出会いと『自分にとっての面白い舞台とは』を考える機会にしてほしい」とは主宰者のひとり・今西音和さん。2018年下半期の話し合いは、来年2~3月頃に開催される予定だ。
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