ヨシダナギ「ヒーローだから逆光で撮る」

「アフリカに行ったら、起伏のない感情が揺さぶられるかもと思った」とヨシダ
世界中の少数民族を撮影し続ける写真家・ヨシダナギの写真展が5月23日から「阪急うめだ本店」(大阪市北区)でスタート。初日に、本人によるトークイベントがおこなわれ、これまでの人生や撮影秘話などを語った。
定員300名の予約が早々に満席となり、キャンセル待ちの行列までできた同イベント。人前で話すのが苦手というヨシダは、マネージメントを担当する君野雅規さんとの対談スタイルで、淡々とトーク。グラビアアイドルからイラストレーターを経て、スランプに陥った際に、幼少期にあこがれていた初のアフリカ・エチオピアに2009年に訪れたのが、現在のきっかけになったと、半生を振り返った。

「見ている世界が変われば描けるようになるかもと思った。初めてでもなつかしい感じ。少数民族も格好よかったけれど、名もなき人々が良かった。私にとっては全員がウィル・スミスに見えた」と話すが、当時は「人の顔を覚えられないから、カメラで記録していただけ」だけだったそう。
たまたま、紀行バラエティ番組『クレイジージャーニー』で「フォトグラファー」とテロップが出たことから、その肩書きを名乗るように。そのため、「カメラはどちらかというとイヤ、いつ辞めてもいい。私は下手だから」と、写真の加工方法まで説明し、「みんな撮れるよ」なんて発言も。
ただ、ヨシダの写真が逆光での撮影が多いことを指摘された際に、「彼らは、私にとってセーラームーンだったり、アメコミのヒーローみたいな存在。ヒーローには後光がさしているから、私も後光がさすように逆光で撮っている。また、彼らの肌の色を正確に出すためには日が強すぎてはいけない。だから日の出、と日が沈むときの2時間しか撮影できない」と、彼らへの深い愛があるからこその撮影スタイルも明かした。

ほかにも撮影許可を得るための長老への作法、センターの人物を選ぶときの決め手、少数民族に対して高額なギャランティを支払っていることなど、ヨシダならではのエピソードを約1時間半披露した。最新作も含めて約74点を展示販売する写真展『HEROES』は5月28日まで開催され、26日・27日はヨシダも午後2時以降に在廊予定。入場無料。
『ヨシダナギ-HEROES-写真展』
期間:2018年5月23日(水)~28日(月)
時間:10:00~20:00(金土は~21:00、最終日は18:00)
会場:阪急うめだ本店9F 阪急うめだギャラリー(大阪市北区角田町8-7)
料金:入場無料
電話:06-6361-1381
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