自由な解釈、京都で2作家の空間競演

小出麻代《プリズム》(大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2015 枯木又プロジェクト、旧枯木又分校、新潟) 撮影/小川真輝
小出麻代(1983〜)と越野潤(1967〜)。世代、作風、素材が異なる2人が競演する展覧会『生業・ふるまい・チューニング』が、2月22日から「京都芸術センター」(京都市中京区)で始まります。
小出麻代は、主にインスタレーション作品を発表している作家です。作品の素材は、ガラス、鏡、電球、紙片、糸、版画など。素材同士が響き合ってある種の詩情を醸し出すのが特徴で、明確なメッセージを訴えると言うより、繊細なニュアンスを通して観客一人ひとりが自分なりの物語や世界を紡ぎ出すように誘います。小さく打てば小さく響くし、大きく打てば大きく響く、そんなタイプの作品です。

一方、越野潤は絵画や版画を制作しており、作品単体の展示はもちろん、インスタレーションとして作品を配置し、空間を作り出す仕事もしています。彼の作品は極めて限られた色を用いており、図像を描くことがありません。こういう作品はミニマルアートと呼ばれますが、越野の場合、空間への関心がほかの同系作品よりも強く感じられます。詩で例えれば、小出麻代はたおやかな叙情詩、越野潤は硬質な音響詩といったところでしょうか。
この対照的な2作家の作品を同時に体験するとき、鑑賞者の内面はどのように移ろうのか。そこに本展の醍醐味があります。小難しく考える必要はありません。自分の感受性を素直に作品にぶつければ、おのずとリターンがあるでしょう。答えはひとつではありません。多様な解釈を許すこと。それが現代美術の面白さなのです。
文/小吹隆文(美術ライター)
『生業・ふるまい・チューニング 小出麻代ー越野潤』
期間:2018年2月22日(木)〜4月8日(日)※会期中無休
時間:10:00〜20:00
会場:京都芸術センター ギャラリー北・南、和室「明倫」ほか(京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2)
料金:無料
電話:075-213-1000
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大河ドラマ『豊臣兄弟!』解説コラムまとめ【毎週更新】
NEW 19時間前 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2026年版、ホテルで食べ放題
NEW 20時間前 -
大阪アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 21時間前 -
大阪・関西ランチビュッフェ2026年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 21時間前 -
【PR】高級ホテル宿泊券も当たる…大阪カフェで沖縄イベント
2026.9.3 07:00 -
【大阪】おすすめの手土産2026年、地元メディア取材の最新情報
2026.9.2 13:00 -
神戸アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2026.9.1 12:00 -
大阪ビアガーデン2026年版、注目の食べ飲み放題をピックアップ
2026.9.1 11:00 -
【PR】名建築に泊まりながら、ハマっ子の嗜みを体感。
2026.9.1 09:00 -
【PR】奈良・奥大和でおすすめグルメとクラフトビール、絶景吊り橋、温泉も
2026.8.28 17:00 -
【PR】夏も涼しい奈良・奥大和の絶景アクティビティ3選
2026.8.28 17:00 -
【PR】初秋の旅は、温泉大国の秘湯へ【旅して応援・熊本】
2026.8.19 09:00 -
大阪のナイトプール8選【2026年】
2026.8.3 11:00 -
【大阪・関西万博2025】アフター万博&万博レガシーも!地元編集部が取材した人気グルメから穴場スポットまとめ
2026.7.31 11:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2026年最新版
2026.7.23 11:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2026年下半期の運勢は?
2026.6.29 06:00 -
京都アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2026.6.19 13:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2026年最新版
2026.6.5 13:00 -
【お笑い芸人】インタビューまとめ【2026年】
2026.4.14 07:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2026最新版
2026.3.30 17:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2026年最新版】
2026.3.24 09:00


トップ
おすすめ情報投稿
Lmaga.jpとは
ニュース
まとめ
コラム
ボイス
占い
プレゼント
エリア








人気記事ランキング




写真ランキング





ピックアップ






エルマガジン社の本

