岡田将生「共感しないけど芝居は面白い」

「あまりないタイプの作品だとは思うけど・・・」(廣木監督)
──その伊藤くんの考え方を真っ向から受け取る、もうひとりの主人公の莉桜を演じられた木村文乃さんは、伊藤くんのことをどう感じられたのでしょうか?
木村「伊藤くんもそうですし、あと莉桜には仕事の相棒と言っていい、田中圭さん演じるテレビ・プロデューサーの田村とか、中村倫也さん演じる後輩脚本家の通称クズケンとか、何人かの男性が周囲にいるのですが、莉桜を演じて思ったのは、こういった自分に対してまっすぐに意見を言ってくれる人たちはやっぱり必要だなってことでした」

──莉桜は、彼らと意見を交わすことによって、少しずつ変わっていく、というより成長していく感じですものね。
木村「私、伊藤くんの考え方がどうこうというよりも、あの対決シーンを経た後の莉桜を追ったラスト・シーンが大好きなんです。ハッピーエンドでもなくて、莉桜はまた一から出直そうとしている。あのときの莉桜は、田村と一緒に仕事をし始めたとき、あのころに戻ることはもうできないけれども、かなりそれに近い、まっさらだったころに戻っていると思うんです。人生ってそれでいいんじゃないのかな。いろいろぶつかるけれども、ぶつかることによって得るものもあるし。ときには元に戻ったりすることもできる。それっていいことだし、大事なことだと思うんです」
岡田「伊藤って、周囲の女性たちを振り回すだけで、自分は最初から最後までまったく変わらないんです。これだけ変わらないキャラクターも珍しいと思います。その一方で、周囲の女性たちは伊藤に振り回されるだけじゃなくて、それによって少しずつ変わっていく。成長していくと言っていいかな。だから、伊藤というのは女性に対してほんとにひどい奴ですけど、ある意味、役に立っているところもあるんです」
──伊藤くんに関わる女性として、莉桜のほかに4人の人物が登場します。伊藤くんに振り回される彼女たちに、莉桜はかなり辛辣なことを言いますが、それはどう思われますか?
木村「よくぞここまで、私が彼女たちに対して思ったことをそのまま言ってくれたって感じでした(笑)」

──監督が先ほどおっしゃってた、岡田さんや木村さんご自身が剥き出しになっていたというのは、そういうことだったのかもしれませんね(笑)。
廣木「そうかもしれないね」
木村「莉桜が彼女たちに厳しく意見を言うのも大切なことだと思います。結局、彼女たちは伊藤くんに振り回されただけでなく、莉桜に言ってもらったことが、一歩を踏み出すと言うか、巣立っていくきっかけになっているわけですから」
──監督としては、この映画は特に女性に観てほしいといったお気持ちはあるんですか?
廣木「いや、そうは思ってないです。カップルで観ても、いろいろと考えたり、楽しめたりすることはできるでしょうから。世代としては20代の人になにか刺さるといいなとは思いますが。少し上の世代の人たちの様子を描いているわけですから」

──岡田さん、木村さんはどうですか?
岡田「伊藤というのは、原作者の柚木先生の周囲にほんとにこういう人が存在していて、先生は『ひどい男』という思いで書かれたそうなんですが(笑)、でも、彼を肯定する人もいるんです。男性目線で見るか、女性目線で見るかでも変わってくるでしょうし。彼をどう捉えてもいいのですが、こういう突出した人ってやっぱりどこか目が離せないものはあると思うんです。だから、どの世代の方が観ても楽しめると思います。エンタテインメント作品というのも違うし、多くの人に共感してもらえる作品でもないけれど、それでも気楽に観てもらえれば、楽しんでもらえる気がします」
木村「女性にはハマるものがあるんじゃないでしょうか。女性もいろいろと選択を迫られることが多いですよね。そんなとき、この映画に出てくる女性たちに対して『しょうがないなぁ』とか『そうだよなぁ』とか思うことで、なにか一歩を踏み出すきっかけになることがあればいいなと思います」
──監督としては、どう観てほしいというようなことはありますか?
廣木「あまりないタイプの作品だとは思うけど、さきほど岡田くんが言ったように気楽に、ゆるーい気持ちで観て楽しんでもらえたらいいですよね。伊藤くんの考え方とか、いまこういう考え方をする人もいるのかもしれないなっていうぐらいの気持ちで。ただ、観てもらえればなにか刺さるものはあると思います。その要素は多くあると思うので」
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