歴史ある「浜寺公園駅」、大移動始まる
2017.11.29 19:00

28日の最初の移動工事には地元の人も多く集まり、レールの上の旧駅舎を慎重に見学していた
(写真6枚)
日本最古の公立公園として1873年に開園し、現在も地元の人にとって憩いの場である大阪府堺市の「浜寺公園」。ここ数年、最寄り駅となる南海電鉄「浜寺公園駅」周辺は大きく様変わりし、沿線の立体交差(2028年完成予定)の工事も少しずつ進んでいる。そんななか、ついに旧駅舎の移動工事が、28日からスタートした。
この旧駅舎の誕生は1907年(明治40年)。大手私鉄駅舎としては初となる登録有形文化財にも登録(1998年)され、多くの人に親しまれてきた。「地元の方々の暖かい熱意のおかげでこのように駅舎を残すことができた。堺市にとっても南海電鉄にとっても重要な歴史ある建物」と南海電鉄の和田潔調査役は数センチずつ動く旧駅舎を見ながらしみじみと語った。

現在は、駅から浜寺公園まで太い道が一本。過去には、道はもう少し細かったものの、脇には賑わいを見せるお店やプール客で賑わうコロッケ屋などがいくつも並んでいた。筆者の祖母も30年以上前、「浜寺公園駅」の隣でおでん屋を経営。当時は駅周辺も賑やかで、プロ野球選手も数多く生活していた(南海ホークスの選手)。今はそのお店のほとんどが無くなり、駅周辺は工事のおかげでほぼ何もない。

旧駅舎は移動後、カフェやギャラリーなどになる予定。この旧駅舎が人の集まる場所になることで、また新しい「浜寺公園駅」の賑わいを見せてくれることだろう。周辺は予想以上に変化しているのに、絶対に変わらない。そんな旧駅舎の存在意義を今後も見守っていきたい。
取材・文・写真/谷知之
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