奈良で子鹿公開、出産シーズン到来

「鹿苑」子鹿公開エリア(この場所への立ち入りは、子鹿公開と鹿の角きりの年2回のみ)
例年、来場者数が1万人(2016年は17608人)を超えるほど人気を博す奈良の『子鹿公開』が、今年も6月1日より春日大社境内「鹿苑(ろくえん)」(奈良市春日野町)でスタートした。
現在、奈良公園には約1200頭の鹿が生息しており、その内、雌鹿は約700頭。すべて野生だ。赤ちゃん鹿が誕生するシーズン(5月中旬~7月頃)には、人と鹿とのトラブル防止のため、「奈良の鹿愛護会」によって「鹿苑」で妊婦の鹿が保護される。そのため鹿愛護月間でもある6月には、毎年同イベントが開催され、保護されている一部の母子鹿を見学する事が可能になる。

なお、公園内も含めると、例年この1カ月間で約220頭の子鹿が出産。運が良ければ、赤ちゃん鹿の誕生シーンに出会えることも。生まれたばかりは約3000グラムだが、すぐ立ち上がって初乳を飲む赤ちゃん鹿。生後2~3週間は、草むら付近で隠れて過ごす習性があるため、子鹿は「鹿苑」内のサイコロのようなブロックのなかで休んでいる事が多い。奈良の鹿愛護会の甲斐さんは、「毎日の子鹿の成長や元気な家族の絆を見て欲しい。また、奈良公園内で赤ちゃん鹿を見つけた際は、そっと遠くから見守り、愛護会に連絡をお願いします」と話す。

期間中は、専用の鹿のおやつ(100円)での餌やりや、「子鹿ちゃんノート」(200円)などの販売もあり、イベント収益は、奈良の鹿の保護に活用される。愛護会の大川会長は、「奈良の鹿は神鹿であり、天然記念物。これを機に広く奈良の鹿の事を知って頂き、愛着を持って頂ければ」と話す。公開時間は、11:00~14:00(入場は13:30まで)。料金は、一般300円、高校生以下無料。
取材・文・写真/いずみゆか
『2017 子鹿公開 赤ちゃん鹿大集合!』
日程:2017年6月1日(木)~30日(金)・11:00~14:00
会場:春日大社境内「鹿苑」(奈良市春日野町160-1)
料金:一般300円、高校生以下無料
電話:0742-22-2388(奈良の鹿愛護会)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.10.16 11:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2025.10.16 10:00 -
京都「オーバーツーリズムって何?」#空いてる国宝萬福寺[PR]
NEW 2025.10.15 18:15 -
【大阪・関西万博2025】半年間ありがとう!地元編集部が取材した人気グルメから穴場スポットまとめ
2025.10.13 11:00 -
淡路島の「日本酒」に注目!秋の旬と味わう旅へ[PR]
2025.10.10 17:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.10.8 11:00 -
港町の心地よさに浸る、OMOろい旅 in 函館[PR]
2025.10.7 16:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.10.6 00:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.10.1 08:30 -
なぜこんなに「宇治抹茶」が世界的に人気なのか?[PR]
2025.9.30 08:00 -
写真を撮って…豪華賞品ゲット!期間限定コンテスト[PR]
2025.9.29 19:00 -
話題の新作ノンアルビール、飲んでみた[PR]
2025.9.24 11:30 -
OsakaPointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2025.9.22 17:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
2025.9.12 13:30 -
万博で日本一やかましい祭!?三重の魅力を1日で堪能[PR]
2025.9.12 07:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2025最新版
2025.8.22 17:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00