旅をアートに、神戸で横尾忠則展

横尾忠則《A.W. misses M.D.》 2014年 国立国際美術館蔵
自分が見聞きしたものを独自に変換・編集して作品に取り込むことで知られる横尾忠則。4月15日から「横尾忠則現代美術館」(神戸市中央区)でおこなわれる展覧会『ヨコオ・ワールドツアー』では、旅を通じて世界に広がっていった彼の世界観を体感できます。
横尾が初めて海外を旅したのは1964年のヨーロッパ旅行ですが、特筆すべきは1967年と1980年のニューヨーク、1970年代のインドです。1967年のニューヨークではポップアートやサイケデリック・ムーブメントの洗礼を受けて、約4カ月にわたり滞在。ポスター15点がニューヨーク近代美術館のコレクションになり、1972年に同館で個展をおこなうなどの成果がありました。また1980年の旅ではピカソの大回顧展を見て感動し、画家への転向を決意しました。

1970年代以降、7度にわたるインド旅行は、当時彼が傾倒していた精神世界の探求に大きな影響を与えています。楽園、千年王国、シャンバラ、宇宙などのモチーフを多用したポスターや、現地の大衆文化をモチーフとして取り入れた絵画作品が有名です。本展ではほかにも、1992年のアマゾン旅行、2000年のエジプト旅行による作品や、世界的に活躍するミュージシャンたちとのコラボレーションなど、多彩な作品を展覧。作品だけでなく、1人の人間の成長を見つめられる内容となっています。
文/小吹隆文(美術ライター)
『ヨコオ・ワールド・ツアー』
期間:2017年4月15日(土)〜8月20日(日)
時間:10:00~18:00(金・土曜は~20:00)※入場は閉館30分前まで 月曜休 ※7/17開館、7/18休館
会場:横尾忠則現代美術館(神戸市灘区原田通3-8-30)
料金:一般700円、大学生550円、70歳以上350円
電話:078-855-5607(総合案内)
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