高齢者ワクチン接種前に大阪が配送方法を変更、窓口も拡充

2021.4.1 15:15

定例会見のフリップより「府ワクチン配送センターの冷凍配送」(3月31日・大阪府庁)

(写真7枚)

新型コロナウイルス感染症に対する高齢者のワクチン接種に向けて、大阪府では4月1日から専門相談窓口を拡充し、8日からはワクチンの配送方法を変更。3月31日の知事定例会見で発表された。

すでに始まっている医療従事者のワクチン接種は滞りなく進められ、4月12日の週から各市町村を主体に高齢者への優先接種を開始する大阪府。これまで対象者が医療従事者らだった「府ワクチン専門相談窓口」を府民まで拡充し、開設時間を土日祝含む24時間に変更した。

市町村主体となる大規模なワクチン接種の開始を前に吉村洋文知事は、「アナフィラキシーなど、専門的で高度な問い合わせにも専門家を配置して相談に対応する。今後、市町村を支えて、迅速に円滑に安全にワクチン接種を実施していく」と説明した。

また会見では、これまで冷蔵移送していた接種施設までの配送方法を冷凍に切り替えることも発表。より安定したワクチン管理が可能になるという。

-60度以下での超低温冷凍庫が必要な「ファイザー社」のワクチンは、通常は設備の整った「府ワクチン配送センター」で保管管理。冷蔵移送は容認されているものの施設での保管期間が5日程度と短くなるため、府は8日発送分より14日間保管できる-15度から-60度で移送する。

取材・文・写真/岡田由佳子

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