伊賀市 IGA CITY

必見!美しき木造の天守閣。

6 伊賀上野城
三重・上野

ACCESS電車/JR伊賀上野駅より乗り換え、伊賀鉄道上野市駅から徒歩約8分
バス/JR伊賀上野駅発、三重交通バス「公園東口」バス停から徒歩約5分

築城の名手・藤堂高虎によって造られた名城で、約30mもの石垣の高さは日本でも1、2を争う。外観が白亜三層の美しい城郭ゆえに「白鳳城」とも呼ばれ、日本100名城の1つにも選ばれている。城内には武具や甲冑など藤堂家ゆかりの品々が展示され、最上階の天井には横山大観など名士の色紙が46点も。現在の天守閣は1935年に政治家・川崎克によって復興されたものだが、中はまさに戦国時代の雰囲気そのもので、時代を超えた戦国タイムトリップ気分を存分に楽しめる。

三重県伊賀市上野丸之内106
0595-21-3148
9:00~17:00(最終受付16:45) 登閣料600円

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見どころはやはり藤堂高虎が築いた本丸西側の高石垣。大阪城と並び日本随一の高さを誇る美しい石垣は、黒澤明監督の映画やテレビドラマのロケ地にもよく選ばれ、水堀の水面の高さまで降りれば写真にもひときわ映える。

山添村 YAMAZOE VILLAGE

神秘のストーンパワー。

7 鍋倉渓 (なべくらけい)
奈良・山添村

ACCESSバス/JR奈良駅・近鉄奈良駅発、奈良交通バス「北野」バス停から徒歩約30分

神野山山腹にあり、沢筋に沿って大小の黒い岩が幅約25m、長さ約650mにわたり、まるで溶岩の流れのように広がる迫力満点の景観が見られる。そもそも神野山一帯には巨石が点在しており、その不思議な並び方には星座の天の川や夏の大三角形を地上に映したものではないかという説もあるほど。中でもこの鍋倉渓は「天の川」を表していると考えられており、そんな未知の古代文明に思いを馳せるのもまた楽しい。岩の下を流れる伏流水のせせらぎが聞こえ、大自然の魅力に吸い込まれる。

奈良県山辺郡山添村大塩
0743-85-0081(山添村観光協会)

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昔、神野山の天狗が伊賀の国の青葉山に住む天狗と喧嘩して、青葉山の天狗が草木や岩を手当たり次第に神野山に投げたためその岩で鍋倉渓ができたという民話も。毎年8月上旬から中旬にかけてライトアップも行われる。

笠置町 KASAGI TOWN

巨石に刻まれる信仰の証。

8 笠置寺 (かさぎでら)
京都・笠置

ACCESS電車/JR笠置駅より徒歩約45分

弥生時代には巨石を神と崇拝する磐座(いわくら)信仰の聖地となり、奈良時代に寺院が建立され、東大寺お水取りの起源の地ともいわれる。そびえ立つ高さ15mの巨石がご本尊で、岩肌に刻まれた磨崖仏はその圧巻の迫力に驚くこと間違いなし。周囲には奇岩、奇石が多く点在し、岩の合間をくぐり抜け、修行体験ができる「胎内くぐり」など、ここでしかできない体験も。巨岩の上から望む自然あふれる絶景ポイントをめがけて、修験者気分でチャレンジしてみよう。

京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
0743-95-2848
9:00~16:00
拝観料300円

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12mもの巨岩の岩肌に刻まれた9mの仏様、伝虚空蔵磨崖仏。作成年代は弥勒磨崖仏と同時期とも平安時代とも言われている。周囲に建造物がなかったため元弘の戦乱からも守られ、今もその荘厳な姿を私たちに見せてくれる。

笠置町 KASAGI TOWN

仙人気分で拝むスペクタクル。

9 笠置山雲海
(かさぎやまうんかい)
京都・笠置

ACCESS電車/JR笠置駅より徒歩約45分、笠置寺山門より徒歩約10分

紅葉の季節から早春(10月中頃〜3月頃)にかけての午前7時〜8時頃。放射冷却で冷え、風が穏やかな朝に木津川の谷間にたちこめる川霧が神々しい雲海に。時間の経過とともにゆったりと色やかたちを変えてゆく、まるで雲間から龍が出てくるかの如く荘厳な景色。笠置山から見下ろす仙人になったような気分でご来光を拝むことができる。雲海が望める絶景スポットは、笠置寺境内の平等岩あたり。頑張って早起きをして心が洗われるような絶景を心にも写真にも焼き付けよう。

京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
0743-95-2011(観光笠置)

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1410年頃に宝蔵坊跡に植樹されたもみじの木々が、毎年美しい紅葉風景を楽しませてくれる[もみじ公園]。シーズンは11月中旬〜下旬頃。天候次第だが、早起きして早朝に訪問すれば雲海とセットで見ることも!

木津川市 KIZUGAWA CITY

静寂の浄土世界を体感せよ。

10 浄瑠璃寺 (じょうるりじ)
京都・加茂

ACCESSバス/JR加茂駅発、木津川市コミュニティバス「浄瑠璃寺前」バス停から徒歩すぐ

平安時代に盛んになった阿弥陀浄土信仰の形式を遺す貴重な寺院。国内に現存する平安期唯一の作例となる九体阿弥陀如来像(2023年まで順次修理中)の姿はまさに圧巻。中心には梵字の阿字をかたどったといわれる宝池、西に本堂・九体阿弥陀如来像、東に三重塔・薬師如来像を祀るという当時のままの形を残す美しい浄土庭園は「極楽浄土」を表現し、国の特別名勝にも指定されている。周囲の自然環境とともに移ろう四季折々の表情を見せてくれるその美景は必見で、シーズンごとに訪れる人も多数いるとか。

京都府木津川市加茂町西小礼場40
0774-76-2390
9:00~17:00(12月~2月10:00~16:00、最終受付は各30分前)
拝観料400円

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平安時代に戦火に見舞われた京都から移築された国宝[三重塔]。塔の初層内陣には創建時の本尊であった木造薬師如来坐像(重文)が安置され、壁画などが今も残る。御開帳日もたまにあるので事前にHPなどでチェックしていこう。

お得なきっぷでめぐる絶景!

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絶景MAP!

※紅葉や桜の開花、年末・年始など時期により状況が異なりますので、訪問の際は事前に各施設までお問い合わせ下さい。

文/多田浩子 写真/藤田晃史 イラスト/福士陽香 協力/京・伊賀―大和広域観光推進協議会

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