02「わたしたち、ラブ文楽です」
座談会02
大阪で生まれ、日本を代表する伝統芸能のひとつ「文楽」。太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術ですが、ちょっとお年寄りのイメージ? いえいえ、そんなことはありません。20〜30代のなかにも、「文楽ラブ」な女子がけっこういるんです。今回、そんな「文楽女子」を緊急招集! 文楽にも精通する落語作家・くまざわあかねさんをナビゲーターに、文楽の魅力をとことん語ってもらいました。
Members
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ナビゲーター
くまざわ あかねさん(落語作家)
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文楽女子
白山 摩耶さん(30代・主婦)
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文楽女子
中村 百花さん(20代・モデル)
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文楽女子
溝口 理香さん(20代・学生)
まだまだ知りたい、文楽へのギモン
わたしは、人形の踊るシーンが気になります。たとえば細やかな手の動きなど人間の動きが再現されていてすごいですよね。今年の夏休み公演『金太郎の大ぐも退治』で、こんな大がかりな仕掛けもあるんだって驚きました。ただ、子どもさんがこれ楽しめるかなって心配だったんですけど
周りのお子さんたちがUSJのアトラクション並みに喜んでました。ちゃんと分かって楽しんでるのがすごい!
ついこの前、三味線の方のお話を聞く機会があって、楽器のことやお稽古の仕方などを伺ったので、次は三味線に注目してみたいです
どこかひとつに注目するのとは逆なんですけど、この前、舞台全体が一つになっているのが感じられてすごく感動したんです。ホントに三位一体だぁ!って
すごい、一段階上の見方に到達してはる!
国立文楽劇場のイメージとグッズ
落ち着いてる感じがしますね
グッズもずらりと売ってるわけではなく・・・
手ぬぐいとかもあったらいいなと思いますけど、どう使っていいのか分からないので(笑)。ふだん遣いしやすい、ハンカチなんかがあればうれしいかな。宝塚だとトップさんのグッズがありますよね、あんな感じで、たとえば桐竹勘十郎(きりたけ・かんじゅうろう)さんのお名前が入ったものだとか
スマホケースとか
付箋があったら使いそう
そうなんですか! 劇場のなかの売店って、パンフレットと、あと本やDVDしか売ってないイメージでした
床やんずストラップ「猫澤デン右衛門」(中央)、「犬本ケン太夫」(右/すべて人形浄瑠璃 文楽座)
(現物を見ながら)ええ~かわいい!
どんなストーリーなのか先に知っておきたいので、開演する前に買って読みますね。あと、ロビーの記念スタンプをパンフレットに毎回押してます
へぇ、次は買ってみようかな
できたらいいな、文楽ファンサービス
『文楽コスプレ』のコーナーがあったらおもしろそう。宝塚にもありますよね。あんな感じで娘役の人形と同じ衣装を着て。それを人形遣いさんが後ろから遣ってもらうような形でお写真を撮れたら
わー、それ絶対インスタにあげます! ぜひやってみたい!
わたしは人形を持ってみたいです。意外に重いって聞きますけど、どれぐらいの感じなのか知りたい
あと、劇場で太夫さんと三味線さんが出てこられる、クルッと回るところに乗れたら楽しそう
夏休み文楽特別公演『金太郎の大ぐも退治』より(写真/成田直茂)
わたしは太夫さんの前に置いてある、あの台が気になってるんです
夏休み文楽特別公演『金太郎の大ぐも退治』より(写真/成田直茂)
紋がついてたり、それぞれ模様や飾りが付いてたりするので、それを間近で見てみたいですね
こんな文楽ならもっと観てみたい!
着物以外の、洋服を着た人形が出てくるものとか?
いま、わたしたちが普通にしゃべってる言葉(口語)のような、現代語の文楽ってできないんでしょうか?
あと、三谷幸喜さんが文楽の台本を書かれた『三谷文楽』も気になってたんですけど、行けなくって残念
文楽劇場以外の、違う劇場でも見てみたいです。たとえば、フェスみたいに野外とか!