生きるヒントがたっぷり、ロザン菅「シンプルに笑って欲しい」

2023.6.8 07:45

お笑い芸人・ロザンの菅広文

(写真3枚)

関西ローカル番組などで多くのレギュラー番組を持ち、老若男女から親しまれているお笑い芸人・ロザン。「高学歴芸人」として知的かつ聡明なイメージの2人だが、ボケ担当の菅広文は「作家」という一面も持ち合わせている。そんな菅による最新本『京大中年』(幻冬舎)が6月8日より発売される。

本作は、京都大学出身で『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』などのクイズ番組にも出演する相方・宇治原史規の物語を描いた『京大芸人』シリーズの最新作。高校の同級生である2人の出会いと宇治原の勉強法をユーモアたっぷりに紹介した『京大芸人』『京大少年』の続編にあたり、互いに「中年」となったロザンの近況を過去の2人に手紙を出す形式でコミカルに紹介している。

よりよい人間関係の築き方や、豊かな人生を歩むためのヒントを盛り込んだ新刊の読みどころなどを菅に訊いた。

取材・文/Lmaga.jp編集部 写真/木村正史

■ 「学校の勉強」は社会にとって意味がある

──最新刊、読ませていただきました。とても面白かったです。実は私、菅さんがこれまで書かれた本はすべて拝読してまして・・・。

えっ、そうなんですか。ありがとうございます。うれしいです。

──今回の本も笑いながら読みました。相方の宇治原さんがよくキーワードに挙げていらっしゃる「教科書」をテーマに、過去の2人に手紙を送る形式がロザンらしくて良いなと思ったんですが、こちらは菅さんのアイデアですか?

そうですね。僕のアイデアです。『京大芸人』から『京大少年』、今回の『京大中年』、それから『京大老人』まで見据えて書きましたね。

──さすがですね。今回の作品はロザンの人生や2人の人となりにより迫っている感じがして、1番リアリティを感じました。

『京大芸人』の刊行から14年が経ち、菅さんご自身も年齢を重ねられたこともあり、心境の変化というか、何か変わった部分はあったんでしょうか?

『京大芸人』『京大少年』に関しては、仕事のことを書いてないんですよ。書きたいなと思っていたんですが、ちょっと恐怖心があって、結局笑えるエピソードしか入れてなかったんです。それが、40代後半になって、ある程度仕事のことに触れても良いかな、と思えたのが変化ですかね。

──なるほど。今作が大きなターニングポイントとなったようですね。率直な本の感想なんですが、今回の作品は「成功するため」だとか「お金持ちになるには」といった指南書というよりは、広義な意味で「生きるヒント」が散りばめられているなと感じました。

ありがとうございます。1番うれしいです。

──人生を豊かにするにはどうしたら良いか、幸せに生きるためには・・・といったことが、この本を読めば学べる気がします。相方の宇治原さんはなんとおっしゃっていましたか?

宇治原はね、「面白かった」と言ってました。

──ひと言だけですか?

あの人の「面白かった」というのは、「売れる」ということです(笑)。

──なるほど(笑)。

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