城下町として栄えた大洲(おおず)、
江戸〜大正時代の町並みが残る内子、
海辺の風景を楽しめる宇和島まで、
ノスタルジックな雰囲気が魅力の愛媛・南予(なんよ)。
その景観を活かした取り組みも盛んなエリアに、
松山からのんびり電車旅へ。

Photo/Masahiro Koda Text/Hiroko Sugita
Cooperation/四国旅客鉄道株式会社

旅のスタート地点 松山 MATSUYAMA

見る

温泉とともにアートにのぼせる
道後オンセナート2018

089-907-5930
(道後オンセナート2018案内所)

4年ぶりとなる道後温泉周辺のアートフェスティバル。今回は〈オマージュ〉をキーワードに、25 名のアーティストが参加。三沢厚彦の「Animal 2017-01-B2(クマ)」、大巻伸嗣の「つばき」など屋外に展示されたパブリック作品が多く、自由に鑑賞し体感できるのが魅力。

愛媛県松山市道後湯之町6-8(道後オンセナート2018案内所)
営業時間/作品によって異なる
定休日/なし
価格/作品によって異なる
http://dogoonsenart.com
アクセス/JR松山駅→伊予鉄道「道後温泉駅」から徒歩5分(道後温泉本館まで)

伊予大洲 IYO-OZU

城下町でお昼ごはん

食べる

大洲城を望みながら名物に舌鼓
大洲炉端 油屋

0893-23-9860

幕末の旅館を改装した料理店。地元の野菜や魚、調味料まで愛媛産にこだわる。夜は炉端焼きや地酒が楽しめ、ランチでは大洲市の名産品である栗と豚肉を甘辛く炊いたものをごはんと混ぜていただく「とんくりまぶし」1,200円が人気。シメは鶏スープをかけて、お茶漬け風で二度おいしく。

愛媛県大洲市大洲42
営業時間/11:30〜14:00、18:00〜22:00、共にLO
定休日/月&ランチは12/28〜1/5、ディナーは12/31〜1/3
カード/可 座席/80
アクセス/JR大洲駅→各線バス「大洲本町」バス停から徒歩3分

江戸の風情残る街でお茶&お買いもの 内子 UCHIKO

ケーキとジェラートセット1,100円はケーキ3種とジェラート4種、ドリンク15種から選べる。ドリンクはテイクアウト可。愛媛産抹茶と糖蜜のラテ550円(共に税込み)

お茶

古民家で内子産スイーツを満喫
古民家ゲストハウス&バー
内子晴れ

0893-57-6330

江戸時代の風情が残る町並み保存地区にある古民家を利用したゲストハウス。「宿泊以外の方もゆったりできるように」と、この夏からカフェ営業をスタート。内子産食材を使用したジェラートや、オーガニックの「べにふうき」の紅茶、自家焙煎されたコーヒーなどがいただける。

愛媛県喜多郡内子町内子3025
営業時間/(カフェ)13:00~17:00 (バー)17:00~22:00
座席/20
チェックイン/IN●17:00 OUT●10:00 カード/不可
宿泊/1泊4,000円(税込み)~ 全13室
https://uchikobare.jp
アクセス/JR内子駅から徒歩15分

写真右から、金属箔を貼るギルティングという技法で和紙を製造する「五十崎社中」のカードケース2,700円。和紙の端切れのメモ帳各500円。大洲和紙を使ったブローチ1,600円(すべて税込み)

お買いもの

大洲和紙とかわいい紙モノ
neki

090-1181-7597

内子は1,000年以上の歴史を持つ大洲和紙の産地。こちらは「和紙とあそぶ、和紙と暮らす」をテーマに、大洲和紙を中心に和紙小物を扱うショップ。中には内子在住の作家とコラボしたオリジナル雑貨も。不定期にポチ袋や和綴じ本などのワークショップも開催している。

愛媛県喜多郡内子町内子2232
営業時間/11:00~16:00
定休日/不定
カード/不可
アクセス/JR内子駅から徒歩13分

見る

大正期の姿を残す現役の芝居小屋
内子座

0893-44-2840

1916年に大正天皇の即位を祝い、地元の有志によって誕生した木造2階建ての芝居小屋は、回り舞台や花道、桝席などが見学可能で、当時の建築技術の粋を今に伝える。現在も文楽や狂言などの伝統芸能から、人形劇や現代劇まで幅広いジャンルの公演が行われている。

愛媛県喜多郡内子町内子2102
営業時間/9:00~16:30
定休日/なし(12/29〜1/2は休)
カード/不可 入館料/400円
アクセス/JR内子駅から徒歩7分

足を延ばして海辺をぶらり&再生した旅館にステイ 宇和島 UWAJIMA

足を延ばして海辺をぶらり&再生した旅館にステイ 宇和島 UWAJIMA

見る

人々の知恵と努力が築いた絶景
遊子水荷浦の段畑(ゆすみずがうら)

0895-62-0091(事務局)

高さ約90mの山に、幅・高さ共に1mほどの石垣が連なる段畑。11月から馬鈴薯が植えられ、春には斜面が緑で埋め尽くされる。雨が少なく平地が少ないという気候と地形に寄り添った人々の営みが生み出した景観美を体感して。

愛媛県宇和島市遊子
営業時間/見学自由
アクセス/JR宇和島駅から車で約40分

モダンな内装が融合した館内は宿泊者以外も200円で見学可。1階はギャラリーとしても開放されている。

宇和島に縁のあるアーティストの作品や雑貨もそろう。写真右から、泉貸紙牛鬼コースター2枚組900円。漫画家のほしよりこがこの旅館を舞台に創作した冊子760円(共に税込み)

泊まる

伝統建築が現代の感覚で再び輝く
木屋旅館

0895-22-0101

明治期創業の旅館が、2012年に一棟貸しの宿として再生オープン。「100年の歳月で熟成された空間からあえて引き算を」と、建築家・永山祐子氏が設計。2階の床をスケルトンにしたり、梁をむき出しにするなど、斬新な改装によって建物の魅力を再発見できる工夫が随所に。

愛媛県宇和島市本町追手2-8-2
営業時間/(見学)11:00~14:00 (ショップ)10:00~15:00
チェックイン・アウト/IN●15:00 OUT●11:00
カード/可(宿泊のみ) 宿泊/1泊朝食付き 施設利用料21,600円+宿泊料一人につき5,400円(税込み、2~10名まで・1日1組限定)
http://www.kiyaryokan.com
アクセス/JR宇和島駅から徒歩13分

食べる

やっぱり外せない、宇和島の海の幸
ほづみ亭

0895-25-6590

趣ある元旅館の建物を利用した大衆割烹。宇和島さつま飯、鯛そうめんなど郷土料理が自慢で、中でも名物は鯛めし1,100円。鯛の刺し身に甘めのタレと生卵を合わせ、ご飯を混ぜていただく郷土色豊かな一品で、小鉢、香の物付き。

愛媛県宇和島市新町2-3-8
営業時間/11:00~13:00、17:00~21:30 共にLO
定休日/日&12/31〜1/1
カード/可
アクセス/JR宇和島駅から徒歩4分

  • 自家製ブラッドオレンジジュース500円、地元のお母さんによる手作りチーズケーキ300円(共に税込み)

お茶

狭い湾が複雑に入り組んだ景勝地
こもぶち うみのいえ こもてらす

0895-63-0163

小さな漁村、蒋淵(こもぶち)の地域活性化拠点。すぐ側の海で獲れた魚介の加工品を製造・販売し、カフェでは鯛や岩ガキなどを使ったランチやスイーツが楽しめる。宇和島出身のアーティスト・藤堂良門が制作した「硝子柱」をあしらったベンチ(写真下)は絶景を独り占めできる特等席。

愛媛県宇和島市蒋渕502-1
営業時間/11:00~16:00(土・日は~17:00)
定休日/月(祝日の場合翌日休)&12/29〜1/4 カード/不可 座席/20
http://www.komo-net.com/komoterrace/
アクセス/JR宇和島駅から車で約50分

絶景ポイント下灘駅に停車!!

絶景ポイントsp駅に停車!!

伊予灘ものがたりでさらに南予旅が充実

松山~伊予大洲・八幡浜間を走行する、全席指定の観光列車。沿線の風景を眺めながらゆったりソファ席でくつろげる。地元食材を使ったモーニングや特製のお重など食事が楽しめるほか、地酒やミカンジュースも(それぞれ別料金)。運行は土・日・祝を中心に、1日4便

運賃・料金●JR松山駅~JR伊予大洲駅1,930円、JR松山駅〜JR八幡浜駅2,260円
指定席券購入方法●乗車日1カ月前の午前10時から全国のJRみどりの窓口または主な旅行会社にて発売(食事予約券は乗車日の4日前までに別途購入。詳細は専用HPにて)
0570-00-4592(JR四国電話案内センター)
http://iyonadamonogatari.com

ACCESS(JR松山駅まで)

電車●JR新大阪駅→山陽新幹線・岡山駅→瀬戸大橋線特急しおかぜ・松山駅。JR新大阪駅から約3時間35分、片道11,400円

※掲載価格は一部を除き、税抜価格で記載しています。