主役は、細やかな繊維質にジューシーな甘みを宿すロースのふっくらとした食感と、サクサク衣のコントラストが際立つトンカツ。ナンプラーとスイートチリに完熟きんかん「たまたま」のコンフィチュールの甘みを加えたアジア風ソースに、みずみずしい宮崎のカラーピーマンや完熟きんかんが華を添える。たっぷりの野菜も嬉しい新感覚のトンカツだ。850円（税込）。

「炭火焼で余分な脂を落とし、甘みを凝縮させました」。ストレスレスな火入れが叶える滑らかな舌触り。柑橘の果汁と砂糖で軽く炊いた完熟きんかん「たまたま」とフルーツトマト、マスタードのソースが塩のみで味付けされたロース肉のピュアな甘みを引き立てる。風味豊かな炭焼き野菜も、記憶に残る美味しさ!　3,300円。

「生地が命のタルトは、室温が低い冬場だけの限定商品です」と店主・竹口誠さん。あえて生の状態から焼き込むことでジューシーな果実感を際立たせた完熟きんかん「たまたま」の風味と、同じ完熟きんかんのコンポートを練り込んだ軽やかなタルト生地が寄り添う。傍らには［オオヤコーヒ焙煎所］の深煎りストレートコーヒーを。ランチとディナーでどちらでもオーダー可。463円。

標高およそ20センチの“ボルケーノ”。米の山肌に巻き付けられたローストビーフは、低温加熱で驚きの柔らかさを追求。部位は赤身と脂のバランスに優れた和牛霜降りモモ肉で、ジューシーな旨みが楽しめる。一枚ずつめくりながら食べ進めていると途中、溶岩こと半熟玉子がとろ〜り。そんな仕掛けもニクい。1,880円（税込）。

ほんのりレアのササミとモモの2種盛り。「特に美味しいのが皮。あえて取らずに皮目を炭火で炙ってから揚げました」と店主・白川洋平さん。皮付きのモモ肉は、頬張ると炭火の香りと脂の甘みが口いっぱいに。弾むような食感で、噛むほど味わいが増していく。酸味のあるソースに用いたトマトやピーマンもフロム宮崎。1,200円。

店で寝かせ、旨みを引き出した宮崎チョウザメ。「弾力があってもっちり。例えるならクエ」と石川和史シェフ。蒸しても肉質は柔らかいままで、ネギとピーナッツ油の香りと共に口のなかでほろりと崩れる。雑味のない控えめな脂といい、見た目の逆を行く繊細な味に感嘆。宮崎しょう油や魚しょうをブレンドしたタレに絡めながら。1,480円。