京丹後市の東端から鳥取市の西端まで東西約120kmに及ぶ海岸線一帯は、山陰海岸ジオパークに認定。切り立つ岸壁、多種多様な地質や地形は何千万年もの時をかけてつくりあげた大自然のアート。中でも竹野浜周辺には、海食洞の天井の岩が落ちてできた「はさかり岩」や「淀の洞門」など陸地からも観ることができる人気スポットが点在。海上からしかアクセスできない「清瀧洞門」は、中へ入った人のみ体験できる絶景が待っている。日本海の海面変動や地殻変動によって形成された岩肌、そこから生い茂る木々にも注目。

豊岡市竹野町竹野17-22　☎︎0796-47-1080（たけの観光協会）　JR西日本山陰線・竹野駅から徒歩約30分　清瀧洞門へは小型船もしくはカヌーしか入れない。

大正から昭和にかけて「東洋一」の規模で錫や銅、亜鉛などの産出量を誇った機械選鉱場跡。1919年、明延鉱山の選鉱場として山の斜面に建設。24時間稼働し「不夜城」の異名も。1987年に閉鎖し、現在はシックナー（泥水の分離装置）、インクラインなどが残る。シックナー側から見上げた22階層、高低差75m、幅110m、斜距離165mの威容は廃墟マニアたちの話題に。2017年日本遺産に認定、桜の季節もおすすめ。

朝来市佐嚢1826-1　☎︎079-666-8002（鉱石の道神子畑交流館「神選」）　見学自由（外観のみ）　P26台　JR西日本播但線・新井駅よりタクシーで約10分

小又川渓谷にかかる、かつて修験者の滝行の場でもあった難所の名瀑。駐車場から約1200m、川沿いの険しい山道、岩場、小川の中を40分程歩いてようやく到達。秘境にある落差約10mの滝は岩壁に遮られており、滝音はすれど、外からは見ることはできない。ところが洞窟内に足を踏み入れると突然荘厳な姿を現し、漆黒の岩肌と苔の緑、反転して流れ落ちる瀑水で、神秘的な光景に圧倒！ 五感を研ぎ澄ませる絶景。

新温泉町海上小又川渓谷　☎︎0796-99-4600（上山高原ふるさと館）　見学自由　P15台　上山高原ふるさと館から滝の入口まで車で約15分、さらに林道から滝まで片道約40分