エール5週・食卓舞台で上出来コント、「愛の狂騒曲」の意味

2020.5.4 19:00

第23回より、話し合う裕一(窪田正孝)、三郎(唐沢寿明)、光子(薬師丸ひろ子)、音(二階堂ふみ)(C)NHK

(写真6枚)

「脇で支える役者らに期待」

こうしていよいよ音と吟は東京へ、裕一は家庭の事情を精算するため福島に赴くこととなる。だがこれと同時に、裕一の弟・浩二(映画『怒り』ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』の俳優・佐久本宝)の動向も不穏なものがある。

見つめ合う裕一(窪田正孝)と弟の浩二(佐久本宝)(C)NHK
第12回より、見つめ合う裕一(窪田正孝)と弟の浩二(佐久本宝)(C)NHK

古山家の未来を任されたものの、店を立て直すべく思いついた新事業はことごとく父に否定され、「人を騙すより騙されたほうがいい」と母に諭され、事あるごとに「甲斐性のない」兄のことばかりに必死になる父母にいよいよフラストレーションが爆発しそうになっているのだ。

また、谷崎潤一郎と川端康成が選考する文芸誌の新人賞を、16歳の女学生が獲ったというのにショックを受け、裕一に創作の方法を相談する梅の行く末にも興味の湧くところ。

裕一(窪田正孝)にあることを尋ねる梅(森七菜)(C)NHK
第24回より、裕一(窪田正孝)に作曲の仕方を尋ねる音の妹・梅(森七菜)(C)NHK

とにかくメガネっ子、演じる森七菜が可愛くて巧い! 岩井俊二の映画『ラストレター』やドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)ですでに頭角を現してはいるが、どうやらこのドラマが彼女のブレイクスルーになりそうである。

ところでこの新人賞もおそらくフィクション、受賞した女学生「幸文子」にモデルがいるのかどうかも不明(明らかに幸田露伴の娘・幸田文を思わせるがもっと年代が上だしね)。いずれ「幸文子」も作家を目指す梅のライバルとして登場するのだろうか?

日本を代表する西洋音楽の作曲家・小山田耕三(志村けん) (C)NHK
第25回より、日本を代表する西洋音楽の作曲家・小山田耕三(志村けん) (C)NHK

そしてそして! この週の最後の最後にラスボス的物々しさで現れたのが、作曲家としての裕一最大の心の師である小山田耕三(≒山田耕筰)! 演じるは志村けんである。

演出の吉田照幸とはNHKの『となりのシムラ』『志村けん in 探偵佐平 60歳』で組んだ仲。両番組ではキャラクターを封印し、市井の人々のおかしみを演じて志村晩年の代表作となっただけに、はてさてどんな顔を見せてくれるのだろうか。合掌。

【今週出てきた曲】
●ヨハン・シュトラウスII世/ワルツ『春の夢』(豊橋でのボーイ・ミーツ・ガールで)
●ビゼー/歌劇『カルメン』より『闘牛士の歌』(四者会談の途中、トイレから戻る三郎が口笛で)

文/ミルクマン斉藤

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