エール5週・食卓舞台で上出来コント、「愛の狂騒曲」の意味

2020.5.4 19:00

第23回より、話し合う裕一(窪田正孝)、三郎(唐沢寿明)、光子(薬師丸ひろ子)、音(二階堂ふみ)(C)NHK

(写真6枚)

数々の映画メディアで活躍し、本サイトLmaga.jpの映画ブレーンでもある評論家・ミルクマン斉藤。映画の枠に収まらず多方面に広く精通する彼は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)も注意深くチェックするという。放送中の『エール』について、第5週(4月27日〜5月1日放送)を観て思うところを訊いた。

第5週「愛の狂騒曲」

ああ楽しい。実力派の俳優陣がここぞとばかりに、それぞれの個性を存分に発揮しつつアンサンブルを愉しみながら競い合うのは観ていて心地よい。

まさに狂騒曲・・・って音楽用語では「狂想曲=ラプソディ」だが、主に映像文化的にはややスラプスティック(体を張ったコメディ)な色合いや、多人数入り乱れてのファルス(喜劇)っぽい作品にこの当て字が用いられるようになって久しく、そうした手練れのコメディ合戦が堪能できる週である。

音からの別れの手紙を受け取って焦った裕一が、福島から愛知の豊橋へと疾走する姿が前週のラスト。そこから直結して朝食の鯵フライを姉からまんまとせしめた音が大口開けてパクッとしたところに、深謀遠慮なしにやってきてしまった裕一との実質的ボーイ・ミーツ・ガールがオープニングだ。

しかもいきなり関内家にやってきておきながら、「しばらく置いていただけませんか」とお願いし、部屋を与えられるや赤ちゃんのようにすやすや眠る裕一。そんな闖入者(ちんにゅうしゃ)に「大物だわ」とつぶやく母・光子(薬師丸ひろ子)の一言に、娘の恋路を心配しつつもそんな破天荒な状況をどこか楽しんでしまってる母親の想い(彼女ももともと才能任せで歌劇団のスターになりたかったのだ)があふれ出る。

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