一瞬しか映らなくても手を抜かない、エール4週目の見どころ

2020.5.2 20:40

第16回より、裕一(窪田正孝)にコンクールのことを伝える鉄男(中村蒼)(C)NHK

(写真16枚)

「当時の古関の曲は楽譜が現存しない」

ドラマに戻る。コンテストの話を聞き及んだおせっかい銀行員4人衆は「古山くんの仕事は俺たちがやるから挑戦してみ」などとあり得ないくらいの特別待遇(ま、面白がってるだけなのだが)。

ここで裕一の音楽魂がふたたび燃え上がる・・・と言いたいところではあるが、流石にブランクが長く(音楽から逃避していた期間は放送回からするとたった2回なのだが)、いざとなるとなかなか音楽の神は降ってこなくて、雑誌の双浦環の写真にニヤつくばかり(笑)。

ある会議をおこなう裕一(窪田正孝)と仲間たち(C)NHK
第17回より、楽曲について話し合いをおこなう裕一(窪田正孝)と仲間たち(C)NHK

となると曲の主題をみんなで相談しよう、とポンコツ4人衆と鉄男が企画会議を始めるが当然、進展なんてあるわけがない。

(このシーンで板書された試行錯誤のあとも面白いのだが、ハイドン『驚愕』、ベートーヴェン『運命』『英雄』は今も使われるからいいとして、モーツァルト『木星』って何だ?・・・ああ、『ジュピター』か! でもそれ違うし。当時は神様の名じゃなくて惑星の名だと思ってたの?)

裕一(窪田正孝)と仲間たち(C)NHK
第17回より、夜空の満月を見上げる裕一(窪田正孝)と仲間たち(C)NHK

万策尽きた面々は頭を冷やそうと、ちょうど満月の夜空を見上げる。古典の素養がある鉄男がふと「いまはとて 天の羽衣着る折ぞ 君をあはれとおもひしりぬる」と『竹取物語』の歌を呟く。裕一の頭にひらめきが宿る。

怒涛のように五線譜に向かいメロディ(劇伴もそれを用いている)を走らせる裕一。ピアノも使わず(古関裕而は作曲時に楽器を使わなかったらしい) 一心不乱にどんどん書き進めて約1カ月、25パートから成る管弦楽曲『竹取物語』を完成させるのだ。

史実を補足すると、前奏曲および8つの小曲から成る舞踊組曲、つまりバレエ音楽であったらしい。音のイメージは雅楽に似せ、なかには打楽器と撥弦楽器だけの曲があるなどかなり実験的だった模様。ちなみに当時の古関裕而のクラシック曲はほとんど楽譜が現存しない。

と、ここまでは裕一の物語。交響曲的にいうならばこれを第一主題とすると、第二主題として関内音の物語も並行して描かれる。

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