市民団体が市に開示請求「中身知りたい」
2019.11.1 18:00

大阪市の教員人事評価制度に対し、市や教育委員会に情報の公開請求をおこなった市民団体「子どもをテストで追いつめるな! 市民の会」。その代表者らが10月31日、「大阪市役所」(大阪市北区)で会見をおこない、「学校生活に大きく影響する制度の中身をもっと知りたい」と訴えた。

左から、「子どもをテストで追いつめるな! 市民の会」の志水博子さん、橋本智子弁護士、京都造形芸術大学の濱元伸彦准教授(31日・大阪市役所)画像一覧

大阪市教育委員会では2018年10月から、学力テストの結果を教員らの人事評価に反映させる仕組みづくりを進めている。教員の生活に直結する制度にもかかわらず、どのようなプロセスで進められているのか公開されていないという。そのため、同団体は、当時の吉村洋文市長(現・大阪府知事)と大森不二雄特別顧問がやり取りしたメールなどについて情報開示請求をおこなった。

この日会見した志水博子さんは、「市の教育委員会会議では、人事評価制度の内容になると非公開で退席させられてしまう。会議の議事録も、今年の2月までしか公開されていない。私たちは、制度設計のプロセスがまったく分からず、情報の開示請求するまでに至った」と話す。

市の会議は基本的には傍聴可能だが、プライバシーにかかわる内容だったり、協議中の経過を公にすることで混乱や事務業務に支障を及ぼすなどの理由があった場合は非公開になる。また、会議終了後は通常、1~2カ月ほどで議事録が公開されるが、2019年に入ってからは直近2月5日分の議事録が10月24日に公開されて以降は、更新されていない。

これについて市教委の担当者に質すと、「単純に業務が追いついていません。協議内容は長く、記録をすべて起こし、ひとつひとつ発言者に確認を取っているので、どうしても時間がかかってしまいます。完成次第、順次アップしていく予定です」と遅れの理由を話す。

また、この情報開示請求について吉村知事は10月21日、「頭を整理する段階でのやりとりは私用メール、公開する考えはない。僕のアドレスでのメール文章が意思決定になるものであれば、引用して公文書として残す」と記者団らに語っている。志水さんは「とにかく早くプロセスも内容も把握したい。そして、この制度に対する私たちの意見や要望も訴えたい」と語った。

取材・写真/岡田由佳子

「子どもをテストで追いつめるな! 市民の会」
URL:http://no-testhyouka.cocolog-nifty.com/blog/no-testhyouka.html

大阪市・教育委員会会議
URL:https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000026093.html

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