吉村知事、風疹撲滅に「問題意識が低い」
2019.9.25 18:00

大阪府の吉村洋文知事は25日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で会見をおこない、蔓延しつつある風疹に対し、「府全体で積極的に取り組み、風疹を撲滅させたい」と明言した。

「大阪府庁」で定例会見をおこなった大阪府の吉村洋文知事(25日・大阪市内)画像一覧

風疹は2013年に全国で1万4344人、府では3192人と大流行したことがあった。2019年はすでに全国で2176人、府で126人が罹患し、今後さらに増える可能性がある。

風疹の一番の問題点は、妊娠している女性の胎内にいる赤ちゃんに感染すると、心疾患や難聴、白内障を引き起こす「先天性風疹症候群」になる可能性があること。全国で3児、府でも1児の感染が報告されている。

3児の父である吉村知事は、「大人の感染は治療で解決するので、問題意識が低い。しかし、くしゃみなどで飛沫感染するため、妊婦さんにうつしてしまうこともある。風疹抗体をつけることで障害のある赤ちゃんを防ぐことができる。ぜひ受けてほしい」と語る。

会見で発表された「風疹の報告数」(25日・大阪府庁)画像一覧

国では、女性やその配偶者には抗体検査や予防接種をおこなっており、また、風疹の予防接種機会がなかった1962年から1979年生まれの男性に対しては、抗体検査と予防接種が無料で受けられるクーポン券事業を進めている。

しかし、クーポン券使用率は府で5%と、かなり低い状況。そのため、府では対象となる府職員に対し臨時の受検日を設けるほか、経済団体や市町村、関西広域連合にも呼びかけ、受検者数の向上を図る。吉村知事は「自治体が率先して受検することで、『当たり前やんか!』という環境を作り、風疹を撲滅させたい」と語った。

取材・写真/岡田由佳子

大阪府

URL:http://www.pref.osaka.lg.jp

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