吉村知事、児童相談所の認識のズレに怒り
2019.9.5 14:30

大阪府の吉村洋文知事は4日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で会見をおこない、鹿児島の児童虐待死について、「全国で児童相談所の虐待に対する認識が、他機関と乖離していることが分かる事件」と問題提起した。

定例会見で、警察と児童相談所の乖離について語った大阪府・吉村洋文知事(4日・大阪府庁)画像一覧

鹿児島県出水市で母親の交際相手が大塚璃愛来(りあら)ちゃん(4歳)を殴り、死亡させた事件。鹿児島県警は児童相談所に一時保護の必要性を何度も伝えたが、児相は母親のネグレクトを認定しただけで保護せず、関係者間の連携不足が問題となっている。

会見で吉村知事は、「児相の場所自体、ほかの部局から遠いところにあり、専門職でもある故、ほかの機関と連携しにくい。また、自分たちだけでやっていこうとし、そのなかで虐待に対する認識が乖離する傾向にある」と指摘。市長時代にあった児童虐待の会議のなかで、その認識の違いを肌で感じたという。

そして、「児相に『警察は虐待した親を処罰するところ、我々は虐待した親と再統合させるところ、警察を介入させない』と言われた。児童虐待の専門家も同様のことを言った。その年に共有できた案件は、頭蓋骨骨折などの重大な虐待の数件。それは違うだろう! と、それが児童と府警と僕のスタートだった。しかし、この考え方の違いは全国の児相にとっての普通」と語気を強めた。

吉村知事は「虐待の根は深く、難しい。全国の児相に言いたい」と前置きし、「児相はもっと他機関と連携することを真剣に考えなければならない。専門職ゆえに、その世界だけにいると、感覚がずれることがある。鹿児島の事案は、それを真剣に考える機会。児相、府警、他機関が連携し、一番いい形をオール大阪で取り組みたい」と語った。

取材・写真/岡田由佳子

大阪府

URL:http://www.pref.osaka.lg.jp

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