まんぷく劇中音楽「通天閣からヒント」
2018.11.15 8:00

連続テレビ小説『まんぷく』の出演者やスタッフに、NHK大阪放送局がインタビュー。劇中の音楽を担当する作曲家・川井憲次が、その制作過程を明かした。

映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や『GANTZ』『DEATH NOTE』をはじめ、香港映画でもサントラを手掛ける作曲家・川井憲次
映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や『GANTZ』『DEATH NOTE』をはじめ、香港映画でもサントラを手掛ける作曲家・川井憲次画像一覧

大河ドラマ『花燃ゆ』やアニメ『らんま1/2』などでも知られる川井。「『梅ちゃん先生』(2012年前期)のときもそうだったのですが、『本当に僕でいいのかな』と。ただ、『花燃ゆ』(2015年)でご一緒したチームだったので、意思の疎通がすでにとれていて入りやすかったですね」という。

まず3週分の台本を読んで、曲のイメージを膨らましたといい、「萬平(長谷川博己)の、何か物を作り出す人が持っている前に進む力強さと、そういう人に力を貸してくれるまわりの人々のエネルギー、そして萬平を支える福子(安藤サクラ)の健気さ、かわいさなどが伝わってきました」と、最初に『福子のテーマ』(仮)と『萬平のテーマ』(仮)を作り、打ち合わせに挑んだ。

この楽曲をスタッフが気に入り、方向性が見え始めた川井。「作曲時に見たテストテイク(映像)からは、安藤さんの個性的な印象と、福子の強さ、萬平のちょっと変わり者なところなどが、感じられました。コミカルさもあり、たぶん、2人のドタバタもありそうだなと、そのあたりも音楽に盛り込んでいきました」と徐々に形になっていったようだ。

音楽全体のキーワードとしてあげられたのは、時代は違えど明治末期の遊園地・新世界ルナパーク。「欧米への憧れと、華やかな大阪ならではのパワフル感、そこに息づく日本人のDNAなどを音楽で表現できないかと、かつてルナパークのシンボルだった通天閣に行ってみたんです。その情緒感をたよりに『メインテーマ』は、洋風でありながらメロディーは完全に和風の曲に。エネルギッシュでバタ臭い、でもどこか郷愁を感じさせる曲がいいなと。ヒントを通天閣からいただいた」と、曲作りに活かしたようだ。

「音楽を通じて当時の大阪の雰囲気を、ぜひお楽しみいただけたら」と話す同ドラマ。放送は10月1日から2019年3月30日までの全151回。

連続テレビ小説 第99作『まんぷく』

日程:2018年10月1日(月)〜2019年3月30日(土)
URL:https://www.nhk.or.jp/mampuku/

  
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