朝ドラに隠された、セットのこだわり
2017.11.4 8:00

10月の放送開始より、明治後期の薬種問屋と米問屋を舞台に描かれてきた連続テレビ小説『わろてんか』。その美術セットについて、担当者がこだわりを明かした。

初期の藤岡屋のセット。細かく仕切られた棚や天井には袋が吊られている
初期の藤岡屋のセット。細かく仕切られた棚や天井には袋が吊られている画像一覧

ヒロイン・てん(葵わかな)の生家「藤岡屋」は京都の薬種問屋、てんの夫・藤吉(松坂桃李)の生家「北村屋」は大阪・船場の米問屋で、いずれも江戸時代から続く老舗という設定。美術を担当する山内浩幹チーフ・ディレクターは、「当時の京都と大阪の町並み、薬種問屋や米問屋について書かれた文献や、ミュージアムの展示を参考にしました」という。

「藤岡屋は初めの頃は和薬を扱っています。天井に吊られている袋のなかには薬が入れられていて、乾燥や虫食いを防いでいます。その後、洋薬専門になるのですが、薬は瓶に保存されるようになり、広告看板の薬名がカタカナに変わります」と資料に基づいた細かな見どころを紹介した。

てんや藤吉の許婚・楓(岡本玲)が使った足踏み式の精米機は、資料館の模型をもとに再現
てんや藤吉の許婚・楓(岡本玲)が使った足踏み式の精米機は、資料館の模型をもとに再現画像一覧

また、「藤岡家と北村家、お互いの家のイメージが美術・セットからも伝わるよう、あえて対照的に制作した」と話す山内さん。「例えば暖簾の色。藤岡屋は藤色で、華やかで上品な雰囲気に。一方の北村屋は黒で、質実剛健でどこか暗い雰囲気になっています。家紋も藤岡屋は丸くてやわらかいデザイン、北村屋はお米の升のイメージから角ばったデザインで、どこか堅い雰囲気を」と見比べると違いははっきり。

まだまだ隠されている、セットのこだわりにどれだけ気づくことができるだろうか。放送は2018年3月31日までの全151回。

連続テレビ小説『わろてんか』

日程:2017年10月2日(月)〜2018年3月31日(土)
URL:http://www.nhk.or.jp/warotenka/

  
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