動員は自己責任?異色のインディ映画祭
2016.3.9 12:01

映画祭の多くは、招待作品を除けば、数ある応募作品から選考委員らが何本かに絞り込んで、上映するものを決定する。だが、3月12日・13日に「プラネット+1」(大阪市北区)ほか、全4会場で開催される『シネドライブ2016』は、「上映したい意志」と「上映当日に必ず作り手が参加する」の2つをクリアできるなら上映OKという、異色のインディペンデント映画祭だ。

cinedrive2016

同映画祭の前身となったのは『シネ・トライブ』。1999年に、[プラネット+1]の富岡邦彦さんが、当時、脚光を浴びはじめていた山下敦弘監督(『味園ユニバース』『マイ・バック・ページ』)、熊切和嘉監督(『私の男』『夏の終り』)らの作品を紹介するためにスタート。以降は不定期で開催され、2009年に現在の『シネドライブ』にイベント名を変えて再出発。2012年からは、映画監督として活動していた岡田真樹さんが実行委員の代表を務めている。

映画祭での上映を希望する作品は、事前審査での落選はない。「来るもの拒まず」の姿勢で、自主映画の多様性、可能性の拡大を試みている。だが、作り手自ら参加を希望するからには、宣伝活動も本人たちできっちりと行い、一人でも多くの観客を呼び込まなければならない。つまり、製作して、上映することが、この映画祭のゴールではないのだ。過去には、観客数が少ない上映作を問題視し、ミニシアターの館長らを集め、インディペンデント映画を取り巻く状況の討論会をUSTREAMで中継して、視聴者を交えた議論がなされた。

そんな映画祭の今回の上映作品は、連続ドラマ小説『あさが来た』のメガネ女子役で話題の吉岡里帆主演の末長敬司監督作『星を継ぐ者/Inherit The Stars』、おバカ映画の祭典「フールジャパン 鉄ドン危機一発」のプロデューサーでもある佃光監督の『幻獣ハンター神楽岡ヒミ子 vs 地獄の青竜軍団』など、計39本が揃った。

様々な作品がぶつかりあう、インディペンデント映画の異種格闘技戦。鑑賞後は、自分の感想を忌憚(きたん)なく、参加監督たちに伝えて欲しい。

文/田辺ユウキ

『シネドライブ2016』

期間:2016年3月12日(土)・13日(日)
時間:作品、会場により異なる(詳細は公式サイトにて)
会場:プラネット+1、天劇キネマトロン、イロリムラ、シアターセブン
料金:前売1,000円、当日1,500円(3プログラム券+1ドリンク券付)※各会場にて販売
URL:http://cinedrive.businesscatalyst.com/

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