大阪の染織展、世界に2例のレア品も
2015.9.12 15:40

大正から昭和戦前期の大阪で活躍した実業家であり、佐伯祐三(洋画家)や墨蹟(ぼくせき)などの美術品コレクターとしても有名な山本發次郎氏(1887~1951)。そのコレクションのうち、インド・東南アジアの染織品など約100点と資料類を紹介する『海峡を渡る布』が開催中です。

インド・東南アジアの染織品など約100点
インド・東南アジアの染織品など約100点画像一覧

展覧会の見所は、何といっても布地の美しさ。各国・地域独特の模様、装飾、色遣いを見比べるのが楽しく、エキゾチックな染織デザインを堪能できます。また、作品の多くは約100年前の物ですが、少数ながら17~18世紀の品もあり、中には世界に2例しか現存していない超レア物もあります。それら貴重な品々を良好な状態で見られるのも嬉しいところです。

展覧会は3部で構成されています。第1部では、山本の事業と染織品収集の経緯を紹介。第2部はインドネシアの染織品で、赤を基調とした複雑な模様の緯絣(よこすがり)、紋織、バティック、更紗や、印金という手法で金色をまとわせた豪華な品々が並びます。また、仕立てられた上衣が多数展示されており、当時の服飾文化を具体的に知ることもできます。第3部はインドの染織品で、更紗を中心に多様な図柄の作品が並んでいます。

展覧会会場風景
展覧会会場風景画像一覧

なお、展覧会タイトルにある「ふたつのキセキ」とは、染織品収集の「軌跡」と、山本コレクションの多くが先の大戦の空襲で失われた中、これらの染織コレクションが「奇跡」的に罹災を免れたことを表しています。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

『海峡を渡る布 -初公開 山本發次郎染織コレクション ふたつのキセキ-』

期間:2015年9月9日(水)~10月18日(日) ※火曜休(9/22開館、9/24休館)
時間:9:30~17:00(金曜~20:00) ※入館は閉館30分前まで
会場:大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4-1-32)
料金:本展のみ=大人1,000円、大高生800円/常設展との共通券=大人1,500円、大高生1,120円 ※中学生以下無料
電話:06-6946-5728

URL:http://www.mus-his.city.osaka.jp

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