文化財の宝庫・奈良で希少な作品展
2015.4.7 17:24

正倉院宝物や仏像彫刻などの名品は、国内外からアートとしても高い評価。そんな文化財の宝庫・奈良に、重要文化財に指定される仏画や寺宝保護のために行われた調査資料が集結! 4月11日より、日本近代芸術の源流を巡る展覧会が開催されます。

横山大観「焚火(1914年)」© 熊本県立美術館
横山大観「焚火(1914年)」© 熊本県立美術館画像一覧

信仰の対象とされていた仏像や仏画に美術的価値が見いだされたのは、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が起こった明治初頭のこと。寺宝の流出を危惧した政府が文化財に指定し保護するために調査をしたことで発見された宝物の数々は、調査にあたった東洋美術史家のアーネスト・フェノロサや思想家・岡倉天心に感動を与え、近代美術を牽引する原動力となったとも言われています。

そうして広まった仏教芸術に感銘を受けたアーティストたちのオマージュ作品も、今回多数展示。横山大観の絵画「焚火」や菱田春草「弁財天」などからは、思わず姿勢を正して見入ってしまうほどの格調の高さが伝わってきます。

菱田春草「弁財天(1903年)」©シーピー化成株式会社
菱田春草「弁財天(1903年)」©シーピー化成株式会社画像一覧

さらに今回は寺宝保護のための調査資料が公開されるほか、会期中の3日間は美術評論家や大学教授を招いた講演会(詳細は公式サイトにて)も。芸術鑑賞と共に仏教芸術の歴史も学べる特別展で、ジャパニーズアートの原点を探ってみては。

文/中 和久

『奈良礼賛~岡倉天心、フェノロサが愛した近代美術と奈良の美~』

日程:2015年4月11日(土)~5月24日(日)  ※月曜休(5/4は開館)
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:奈良県立美術館(奈良市登大路町10-6)
料金:一般 800円、高・大学生600円、中・小学生400円
電話:0742-23-3968
※講演会は4/12・18・5/9
URL:http://www.pref.nara.jp/38654.htm

  
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