重要作家の写真、京都15会場に集結
2015.4.28 13:26

京都市内の歴史的建造物や寺社、近現代建築などを舞台に、国内外の優れた写真作品を紹介する『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』。3回目となる今年は、15会場を舞台に世界9カ国14組の作品が見られます。

ルーカス・フォーリアの「A Natural Order ー自然に向かう人々」展(有斐斎 弘道館)
ルーカス・フォーリアの「A Natural Order ー自然に向かう人々」展(有斐斎 弘道館)画像一覧

展示作品はバラエティ豊かです。有斐斎 弘道館のルーカス・フォーリアによる「A Natural Order ー自然に向かう人々」展では、アメリカ南部で現代文明から離れて自給自足生活する人々の姿が見られます。嶋臺ギャラリーの「A Vision of Jazz: フランシス・ウルフとブルーノート・レコード」展では、ジャズの名門ブルーノートで写真撮影を担当したウルフが捉えた、1950~60年代のジャズ・シーンをデザイン性高いビジュアルで紹介。祇園新橋伝統的建造物では、イタリア人のフォスコ・マライーニが1950年代に能登の海女を取材した写真と映像が展示されており、健康な生命美が溢れる海女たちの姿に感動を禁じ得ません。

「A Vision of Jazz: フランシス・ウルフとブルーノート・レコード」展より(嶋臺ギャラリー)
「A Vision of Jazz: フランシス・ウルフとブルーノート・レコード」展より(嶋臺ギャラリー)画像一覧

他にも、南アフリカの貧困白人層と奇妙なコラボを展開する「Shadowland 1969-2014 ロジャー・バレンの世界」(堀川御池ギャラリー&コム デ ギャルソン京都)、大阪で共に過ごしたパンクスやスケーターたちとの破天荒な日常をスナップした山谷佑介の「Tsugi no yoru e」展(無名舎)、アフリカ・コンゴの平和主義者でお洒落な紳士たち「サプール」を紹介するボードワン・ムアンダの「コンゴの紳士たち、サプールの美学」展(村上重ビル地下)などがあり、どの展示を見ても失望することはないでしょう。

今年のテーマは「TRIBE-あなたはどこにいるのか?」。TRIBE(トライブ)といっても、地域的な部族だけを指すのではありません。世界各地の文化や歴史、現代のポップカルチャーまでを幅広くフォローし、お互いを尊重し、認め合おうということです。宗教対立や民族を巡るテロリズムが横行している今、このような視点はとても大切だと思います。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』

期間:2015年4月18日(土)~5月10日(日)
時間:会場により異なる
会場:誉田屋源兵衛 黒蔵、虎屋京都ギャラリー、嶋臺ギャラリー、ほか
料金:KYOTOGRAPHIEパスポート(全有料会場に各1回入場可)一般2,500円、大高専門生1,500円
電話:075-708-7108(KYOTOGRAPHIE事務局)
※『KYOTOGRAPHIEパスポート』をお持ちでない方は、有料会場で個別入場料が必要(詳細は公式サイトにて
URL:http://www.kyotographie.jp/

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