料理と器に焦点、魯山人の展覧会
2015.2.24 15:36

「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で、6月から『北大路魯山人の美 和食の天才』展を開催。その本展開催支援委員の村田吉弘さんが店主を務める料亭「菊乃井本店」にて特別取材会が行われました。

菊乃井本店でお使いの魯山人の器を説明する村田さん
菊乃井本店でお使いの魯山人の器を説明する村田さん画像一覧

大広間の窓際には菊乃井でお持ちの魯山人の器20点近くが並べられ、自然光の中で鑑賞。京都国立近代美術館館長、主任研究員、村田さんらのトークを拝聴しながら、菊乃井の女将さんが点てた一服のお茶と共に虎屋の菓子、雪餅をいただくという、贅沢な趣向でした。「京料理は寸法でできています。茶釜の口の大きさは昔から変わってへんから、ひしゃくの大きさも同じ。注ぐ湯の量は80〜90ccになりますから、点てたお茶の緑がきれいに映る器の大きさは自然と決まってくるのです」と村田さん。料理人の視点からの器に対する美意識が興味深いお話でした。

魯山人の器を実際に手にとって鑑賞できるという貴重な体験も
魯山人の器を実際に手にとって鑑賞できるという貴重な体験も画像一覧

今回の展覧会は、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことをきっかけに企画されたもの。書や篆刻、作陶などの多彩なジャンルで活躍し、美食の道を究めた代表として広く親しまれている魯山人。その作品のみならず、美食を求める多くの人々を魅了してきた料理と器が繰り広げる豊饒な対話、食材の旬やしつらいの季節感を大切にした魯山人流もてなしの世界を紹介します。

見どころは、日本を代表する写真家が、菊乃井をはじめ、瓢亭、嵐山吉兆の空間で撮影した映像作品のインスタレーション。上田義彦が瓢亭で、広川泰士が菊乃井で、蓮井幹生が嵐山吉兆で、料理と器、もてなしの心、日本の美意識をどのようにとらえるのか。魯山人が理想とした料理をめぐる美の世界を体感し、私たちは和食をどのように理解し、後生に伝えていくのか、あらためて考える機会となるはずです。

『北大路魯山人の美 和食の天才』展

日程:2015年6月19日(金)〜8月16日(日)
時間:9:30〜17:00(金曜は〜20:00)※月曜・7/21休(7/20は開館)
会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
料金:前売1,200円、大学生800円、高校生300円(当日券は200円増)
電話:075-761-9900
URL:http://www.momak.go.jp

  
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