大阪府、世界最高水準のIRにむけて前進

2019.9.4 21:30

「大阪府庁」で定例会見をおこなった吉村洋文知事(4日・大阪市内)

(写真1枚)

大阪府・吉村洋文知事は4日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で会見し、会見直前に国が公表したIR(カジノを含む統合型リゾート施設)の立地区域選定に向けた基本方針案に対し、「万全の体勢で世界最高水準のIR実現に向け動き出せる」とコメントした。

14時の定例会見と同時刻に公表された、今回の国による方針案。5分遅れてスタートした会見で吉村知事は、「基本方針案のなかに、方針案の『策定前』であっても、都道府県において実施方針の策定、事業者の公募・選定の手続きをしてもいいと明示されていた」という点を強調。

続けて、「府・市にとってはとてもありがたいことで感謝している。IRは2025年の大阪万博と同時期開業を目指している。速やかに実施方針案の策定に入る。世界最高水準のIRを目指し万全の体勢で実現していきたい」と意気込む。今後、年内にRFP(IRを設置、運営する事業を担う民間事業者の公募・選定)の公募をおこない、2020年春にはパートナーを決定するという。

また、2025年に開業するには、その認定時期が気になるところだが、吉村知事は「認定時期は特に気にしていない。極端に遅れることにはならないと思う。国に認定してもらえるよう、事業者ともタッグを組んで、素晴らしいものを提案していきたい。事業者には、認定されていない時点で設計する(費用などの)リスクはある。それでも大阪と一緒にパートナーとして認定を取るために、リスクはとってもらいたい」と語った。

取材・写真/岡田由佳子

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