(PR)岡山芸術交流2016のマップが完成

2016.10.25 07:00

『岡山芸術交流2016』のオルタナティブマップ第1弾「発見」。開催会場に加え、赤瀬川原平のトマソン的な、地元のアートスポットがポイントされている。

(写真3枚)

現代アートを通じて、国境や文化、世代を超えたさまざまな交流が生まれることを目指して開催中の大型国際展覧会、『岡山芸術交流2016』。この、まさに交流にあたる部分をサポートする「オルタナティブマップ」が開催期間に平行して制作されている。企画監修をディレクションする木ノ下智恵子さんに話を聞いた。

木ノ下さんは、関連事業となるトークイベントなどのパブリックプログラムを企画、運営。『岡山芸術交流』が地域に開かれ、根ざし、持続、発展していくための、人や場所を発掘し、その関係性を構築することや、岡山の文化遺産の活用と発信を目的としている。その一環として、「岡山芸術交流オルタナティブマップ」も編纂。

「岡山は、城下町であり、また、戦災を免れた建物などを活用した魅力的な街並みが残っています。展覧会でアートを鑑賞するように、市内を歩いてみれば、何気ない日常の風景や事物が、コンセプチュアルアートのように感じられるのではないでしょうか?」と語る。「たとえば、古くからある喫茶店の看板のグラフィックや、道路に書かれた路面表示の文字、橋からの眺望や、ポストモダンの建築物など、岡山のクリエイターの方々が見つけた見どころをマップに落とし込んでいます。また、岡山のカルチャーシーンを牽引するスポットなども記し、特設ウェブも開設しています」。

サイトで閲覧できるマップでは、各ポイントをクリックすると、詳細がアップされる。
サイトで閲覧できるマップでは、各ポイントをクリックすると、詳細がアップされる。

オルタナティブマップは全3部作。まずは、美術館エリアを網羅した「眼」が完成。つづいて、「鼻」(10月末日完成予定)となる西川エリア、「口」(11月中旬完成予定)となる奉還町エリアの制作が進んでいる。キュレーターのリアム・ギリックがデザインした今回の『岡山芸術交流』のロゴマークとも関連し、岡山をまずは「眼」で「発見」し、「鼻」を利かせてさらに「探求」し、「口」コミで「伝播」する、という意図が、このマップに込められている。

『岡山芸術交流2016』パブリックプログラム ディレクターの木ノ下智恵子さん。淀屋橋の「アートエリアB1」で開催の『鐵道芸術祭』など、さまざまなアートプロジェクトを企画、運営する。
『岡山芸術交流2016』パブリックプログラム ディレクターの木ノ下智恵子さん。淀屋橋の「アートエリアB1」で開催の『鐵道芸術祭』など、さまざまなアートプロジェクトを企画、運営する。

「ぜひ、このマップを片手に、アート体験の合間に街を歩いて、地元の人と交流してください。街に点在する多種多様な見どころや、ユニークな視点を持つ人たちと出会えば、作品鑑賞以上の”芸術交流”がかなうと思います」。

【絶対見て!美術ライターおすすめ作品 → こちらへ】

【会場の建築もこのイベントの大きな魅力 → こちらへ】

『岡山芸術交流2016・オルタナティブマップ』

下記サイトで閲覧できるほか、印刷物は、『岡山芸術交流2016』の各会場で配布。

『岡山芸術交流2016・オルタナティブマップ』

『岡山芸術交流2016』

期間:2016年10月9日(日)〜11月27日(日)・月曜休
時間:9:00〜17:00 ※入館は16:30まで ※シネマ・クレール丸の内会場は12:15〜13:45の1日1回上映
会場:旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、シネマ・クレール丸の内、林原美術館、岡山城、岡山県庁前広場、岡山市内各所
料金:一般1,800円、学生(高校生・専門学生・大学生)1,200円、シルバー(満65歳以上)1,300円 ※中学生以下無料
電話:086-221-0033(実行委員会事務局)

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