2016年、映画界で注目を集めた「俳優&監督」はいったい誰?

2016.7.13 21:00

「ちょっと樹木希林みたいな感じの女優だよな」

──岸井ゆきのはどうですか?

田辺「あ、岸井ゆきのもいいですね」

春岡「ああ! あの子、今面白いね」

斉藤「この前、熊本の『菊池映画祭』で会った。ちっちゃくてね。愛想がなくてね(笑)。大河ドラマ『真田丸』も出るやろ? NHKもさすがだなあ、そりゃ出さなきゃだ駄目だよね、今!」

<img src="https://www.lmaga.jp/wp-content/uploads/2016/06/moriyama_sub2.jpg" alt=""映画『森山中教習所』の岸井ゆきの

──この前、『森山中教習所』の取材で野村周平と賀来賢人に会ったんですけど・・・(※野村周平&賀来賢人インタビュー)。

斉藤「結局、岸井ゆきのが全部持っていく映画だよね。プロローグとエピローグが岸井ゆきの、という(笑)」

──そのとき、どのインタビュアーからも岸井ゆきのに関する質問がなかったと言っていて。

斉藤「誰からも? それは聞き手の問題やわ」

春岡「今年の女優は、岸井ゆきのだね。(行定勲監督の)『ピンクとグレー』も良かったし」(※行定勲監督インタビュー)。

斉藤「行定さんが大好きなのよ。『菊池映画祭』には行定さんが『ピンクとグレー』で使ったこともあるし、『友だちのパパが好き』ってかなりスゴい映画を映画祭で上映したから主演格の安藤輪子さんと一緒に呼んだんですよ。安藤さんもかなり逸材だと思うなあ」

映画『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』© 2016VIPO
映画『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』© 2016VIPO

──若手映画作家育成プロジェクト・ndjcで製作された佐藤快磨監督の『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』にも出てます。

春岡「あと、『二重生活』も出てるか。1シーンしか出てないけども、岸井ゆきの目立つもん、やっぱり」

斉藤「超目立つのよ(笑)、とにかく」

春岡「まったく目立ちそうにない顔をしていて、目立つという。ちょっと樹木希林みたいな感じの女優だよな」

──ドラマも出まくりです。『神奈川県厚木市 ランドリー茅ヶ崎』に『99.9 -刑事専門弁護士- 』、WOWOWの『グーグーだって猫である2』と。下半期も映画『誰かの木琴』(東陽一監督)、映画『闇金ウシジマくん Part3』(山口雅俊監督)が控えていて、さらには舞台『るつぼ』も。

田辺「岸井ゆきのは間違いなく注目ですね。実は今度、クリトリック・リスと共演するMOOSIC LABの『光と禿』もあるんで、楽しみなんですよ」

──ほか、どうですか? 監督、スタッフ、キャストで。前編で話題に出た松岡茉優とか。

斉藤「松岡茉優は今年じゃない。もっと前から素晴らしい」

田辺「ですよね。だって『あまちゃん』(2013年/GMTのリーダー・入間しおり役)ですから」

斉藤「あの子、めちゃくちゃ面白いよな。バラエティに出だしたころの、頭の回転の良さにちょっとビビった」

──『ちはやふる』の小泉監督に取材したとき、女優としての認識だったけど、世間ではバラエティのイメージが強くてビックリしたと言っていて(※小泉徳宏監督インタビュー)。

田辺「あぁ、そうなんや」

斉藤「でも、バラエティでの彼女の柔軟性もズバ抜けてて。フジテレビの『ENGEIグランドスラム』って知ってる? ナイナイと司会をやってるのが松岡茉優なんだけどさ、あれがもう、超かわいいねん! 今や多チャンネル時代なんだから、もう彼女だけ別チャンネルでず~っと映していて欲しいくらい(笑)」

田辺「わかります(笑)。『ちはやふる』でも松岡茉優だけ追っているカメラが欲しい、スピンオフでもいい」

斉藤「松岡茉優は演技うまいの分かってるから。『ちはやふる』の前編・予告編のラスボス感たるや、みんな一目置いてるよ」

田辺「本人役で出てたドラマ『その「おこだわり」、私にもにもくれよ!!』(松江哲明監督)でも言ってましたけど、松岡茉優って八嶋智人が目標なんですよね(笑)」

斉藤「どこまでホントか分からんけど(笑)。でも『おこだわり~』はコンセプトが二、三重にめぐりめぐって、なんだかもう古臭くて観ていられなかったんだよね。松江監督は大好きなんで、一応最後まで観たけど、ずっと疑問符がつきまとってた。本物の芸人さんのバラエティのほうがもっと進化してると思うしなあ」

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