発祥の地、大阪・機物神社で七夕祭り

2016.7.7 18:00

大阪交野市の「機物神社」で開催されている『七夕祭り』(7月6日・7日)

(写真4枚)

「七夕伝説発祥の地」と伝えられている大阪府交野市の「機物(はたもの)神社」の伝統行事「七夕祭り」が7月6日・7日に開催。境内に飾られた約40本の七夕飾りに、多くの人が願いを込めた。

猛暑日となった2日間、地元の小学生や高校生、家族連れ、おじいちゃんおばあちゃんまで、世代を問わず多くの人が短冊に願いをこめる。「機物神社」でこの短冊行事が再開されたのは、1979年(昭和54年)。保管してあった書物に七夕祭りが開催されていた記録を宮司の中村武弘さんらが発見したのがきっかけだ。

短冊に書かれた神に託した願いごとの純粋な心を大切にしたいと中村武三宮司は祈念している
短冊に書かれた神に託した願いごとの純粋な心を大切にしたいと中村武三宮司は祈念している

「おそらく江戸時代にこの七夕祭りが開催され、よく調べると七夕発祥の地という記録もあった。短冊には子どもたちは夢を、お年寄りは健康を願う傾向が多い。私の願いは子供たちが夢を持って人に思いやりを持ち、気遣える人に育ってほしいということ」と宮司。

この日、短冊を飾りに会場に訪れた仙波亜紗美さんと千宙くん。「短冊が大きくてびっくりしました。家族健康で過ごせますようにと当たり前のことを願いました」と、短冊を飾った。飾られた七夕飾りは10日まで展示され、同日朝に祈祷した後、一部は天野川(あまのがわ)に流され、残りは境内で炊き上げされる。

初めて『七夕祭り』に訪れたという仙波亜紗美さんと長男の千宙くん
初めて『七夕祭り』に訪れたという仙波亜紗美さんと長男の千宙くん

取材・文・写真/岡田由佳子

『機物神社 七夕祭り』

日時:2016年7月6日(水)・7日(木) ※七夕の展示は10日まで
住所:機物神社(大阪府交野市倉治1-1-7)
料金:短冊1枚100円
電話:072-891-4418

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