ジブリを支えた男、阪急で原画展

2016.4.14 13:00

「耳をすませば」セル画 1995年

(写真3枚)

「僕が出会った何百人ものアニメーターの中でも、屈指といっていい」と宮崎駿に言わしめたアニメーター、近藤喜文(1950〜1998年)。多くのジブリ作品を手掛けた彼の、絵コンテや原画など約500点が「阪急うめだギャラリー」(大阪市北区)で展示される。

1970年代から宮崎駿、高畑勲の作品を作画面で支えた近藤喜文。高畑が『火垂るの墓』、宮崎が『となりのトトロ』を制作した時期がかぶり、2人の間で近藤争奪戦が行われたのは有名な話だ。高畑が演出した1979年放映のアニメ『赤毛のアン』でキャラクターデザイン、作画監督に抜擢され、才能を開花させた近藤。これまで手掛けた作品は、アニメ『ルパン三世』(オープニング原画・原画)、アニメ『未来少年コナン』(原画)、映画『魔女の宅急便』(作画監督)、映画『おもひでぽろぽろ』(作画監督・キャラクターデザイン)、映画『もののけ姫』(作画監督)など。誰もが知る名作ばかりだ。

「赤毛のアン」LDボックス用イラスト 1992年 © NIPPON ANIMATION CO.,LTD
「赤毛のアン」LDボックス用イラスト 1992年 © NIPPON ANIMATION CO.,LTD

今回の展覧会は、最初で最後の監督長編作品となった『耳をすませば』公開20年を記念したもの。日本のアニメーションを作り上げた高畑、宮崎、その2人の巨匠にとって欠かせない近藤の偉大な功績がここに蘇る。期間は4月27日から5月9日まで。

『この男がジブリを支えた。近藤喜文展』

期間:2016年4月27日(水)~5月9日(月)
時間:10:00〜20:00(金土は〜21:00)※最終日は18:00まで
会場:阪急うめだギャラリー(うめだ阪急9F)
料金:一般900円、大高中学生700円、小学生以下無料

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