世界に誇る日本家電、大ラジカセ展

2016.4.22 21:00

スタンダード系からカジュアル系、多機能系・・・と100台並ぶので、使っていたものがあるかも

(写真10枚)

1960年代に日本で生まれた合体家電「ラジカセ」。近年レコードブームなどアナログ回帰が盛り上がるなか、ラジカセの魅力を多方面から紹介する大規模な企画展『大ラジカセ展』が、22日から「梅田ロフト」(大阪市北区)で開催される。

「1人に1台」といわれるほど一般家庭に普及し、原宿・ホコ天の路上パフォーマンス、ニューヨークではストリート文化に欠かせないものになるなど、いろんな文化を担ってきたラジカセ。なかでも日本製のラジカセは、日本人が得意とする「合体・複合」の多機能で、世界トップレベルの家電として海を超えて愛されてきた。が、デジタルの登場により、永年衰退。日々大量に捨てられるラジカセに、「今、救済しなければなくなってしまう」と立ち上がったのが、日本随一のラジカセ・家電蒐集家である松崎順一さんだ。

長年愛用していたというSONYのCF-1980型を持つ、ラジカセ蒐集家の松崎順一さん
長年愛用していたというSONYのCF-1980型を持つ、ラジカセ蒐集家の松崎順一さん

「10年前に会社をやめて、毎日ラジカセなどを拾って集め始めたんですが、当時は家電なんて見向きもされていなくて、ゴミを集めてどうするんだと変人扱いされていました。ラジカセって、『人に一番近い家電』だと思うんです。カセットテープは自分で録音して編集できるから、とてもフレンドリーで愛着も強い。音も粗っぽいけど味があって良い。そんなところが、モノが溢れた時代で逆に新鮮で個性的に感じるのか、今、20代の若者にウケているようです。アナログの豊かさ、モノを愛でることの大切さを実感できますよ」と、松崎さん。

キーボードやレコーダー、リズムボックス、テレビなどが付いた日本独特の多機能ラジカセ
キーボードやレコード、リズムボックス、テレビなどが付いた日本独特の多機能ラジカセ

この企画展では、松崎さんが10年間で集めた約5,000台から、厳選したラジカセ100台がずらりと並ぶ。深夜ラジオのお供として普及した「スタンダード系」から、女性をターゲットにした「カジュアル系」、キーボードやレコードなどてんこ盛りに付け加えた「多機能系」、ヒップホップのアイコン(日本ではホームカラオケ用)だった「ビッグスケール」など、カテゴリー別に展示。多機能ゆえ、デザインなどのアイデアもユニークで、ラジカセを知らない世代の人が見てもおもしろいものばかり。「ゴツいけど愛らしく、それでいてハイスペックなラジカセは、日本家電業界発展の影の立役者だと思います。こんなに点数がある大規模な企画展はかつてないので、さまざまなラジカセを見て、メイドインジャパンのすごさを実感してほしい」と締めくくった。5月5日には松崎さんが来場し、メッセージカセットを作るワークショップも開催される(4月22日より受付開始)。

水道橋博士やみうらじゅん、伊藤桂司らのオリジナルカセットアートやカセットコレクションも展示
水道橋博士やみうらじゅん、伊藤桂司らのオリジナルカセットアートやカセットコレクションも展示

『大ラジカセ展』

期間:2016年4月22日(金)〜5月17日(火)
時間:10:30〜21:00(最終日は〜18:00、最終入場は閉場の30分前)
会場:ロフトフォーラム(大阪市北区茶屋町16-7 梅田ロフト5F)
料金:一般300円、学生・ロフトアプリユーザー200円、小学生以下無料
電話:06-6359-0111(代表)

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