阪急王子公園駅近くにある、神戸・灘区の水道筋商店街。昨年に作成された「水道筋かるた」を限定発売することに。句は住民から公募し、水道筋在住のイラストレーターが絵を手掛け、地元の印刷所がプリントした、水道筋メイドのかるただ。

大正時代に水道管が通された通りにできた水道筋。そのエリアに8つの商店街と4つの市場が連なっており、「商店街といってもいろいろな団体が集まっているので、みんなで一緒にできないかと若手で相談し合って。水道筋の昭和なイメージ、老若男女で遊べるものと辿りついたのが、かるた」と、担当者でもある「ゑみや洋服店」の江見さん。今までは、灘区内の学童施設と児童館や小学校などへの寄贈分しか生産しなかったが、今回は『水道筋かるた大会』の開催にあたっての発売となった。

読み札には「み」店の間から摩耶さんが見える、「き」喫茶店が多いですね、「け」源泉はぬるい･･･など絶妙なフレーズが並ぶ。「五七五調ではなく覚えやすいフレーズに、店名や名称などもあえて外し、水道筋の“あるある”が並んでいます。全部の句を詠んだら、水道筋のイメージがわいてくるような。今では、子どもたちが内容に詳しくて、先生に水道筋について教えていたりなんてこともありますね」。

１月９日は神戸在住のロックバンド・ワタナベフラワーのクマガイタツロウが、1月10日は水道筋の福娘が計120個限定で手売りする。2月7日に灘中央市場会館で開催予定の『水道筋かるた大会』の参加券付きだ。