映画「海難1890」 和歌山で先行上映

2015.11.24 12:00

田嶋勝正・串本町長(左)と田中光敏監督

(写真2枚)

125年前、和歌山沖での「エルトゥールル号遭難事件」と、1985年の「テヘラン邦人救出劇」。2つの実話を題材に、日本・トルコ合作で映画化された『海難1890』。その舞台となった和歌山・串本町で11月23日、特別先行上映会が行われた。

上映会には、メガホンをとった田中光敏監督と田嶋勝正・串本町長が登場。実はこの2人、大学の同級生で、今回の映画化は10年前に田嶋町長が田中監督に手紙を出したことがきっかけだという。

田嶋町長は、「(監督に映画化の提案の)手紙を出してから、ちょうど10年が経ちました。今日、串本町のみなさん方と一緒に映画を観るという事はもちろん待ち望んでいた事ですけど、こうやって、監督と2人で喋らせていただいてる事も本当にうれしい事です」と感謝の意を述べると、田中監督は「リハーサルなのに、エキストラの串本の人たちがハンカチで涙拭きながらお芝居されるんですね。理由を聞くと、”おじいちゃんやおばあちゃんから聞いてきて、ずっと大切にしていたお話がこんな風に映画になるなんて・・・”と泣いていた」と撮影を振り返った。

「海難1890」© 2015 Ertugrul Film Partners
「海難1890」© 2015 Ertugrul Film Partners

主演の内野聖陽、ヒロインの忽那汐里からもビデオメッセージが寄せられ、忽那は「撮影時の温かい炊き出しでも本当にお世話になり、ありがとうございました」とコメントした。映画は12月5日より公開される。

映画『海難1890』

2015年12月5日(土)公開
監督:田中光敏
出演:内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里、アリジャン・ユジェソイ、ほか
配給:東映
梅田ブルク7ほかで上映

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