牧野省三賞、吉永小百合もVTRで祝福

2015.10.15 22:45

野上照代とプレゼンターの津川雅彦

(写真3枚)

10月15日に開幕した『京都国際映画祭2015』で、日本映画の父と呼ばれる故牧野省三にちなんだ賞が発表され、黒澤映画で長年スクリプターを務め、山田洋次監督の映画『母べえ』の原作を手掛けた野上照代が受賞。授賞式では吉永小百合がVTRで出演、お祝いのコメントを贈った。

吉永は、「(野上さんには)いろいろご意見をいただいてきました。毎回、毎回、必ず観てくださって。観ていただくということが、私の励みになっております。これからも本当に私たちの大先輩、憧れのミューズとして日本映画に対してあたたかい眼差しをいただけると大変うれしいです」と愛に満ちたコメントを披露。

VTR出演した吉永小百合
VTR出演した吉永小百合

当の野上は、「映画はシナリオが本当に大事。今ドキの映画は誰でも撮れるかもわかんないけど、そんなこと言っちゃ悪いけど(笑)、(映画を)コンテンツとか言うんですよ。気持ち悪いね(笑)。映画は映画ですよ。こういう賞をいただいて本当にうれしいのと、せっかく京都にある牧野省三賞ですから、いい映画を作って欲しいし、観てもらいたい。昔はいい映画がいっぱいありました。なんだか挨拶らしくないけど、お礼とともにお伝えしたい」と、映画人らしい叱咤激励を交えて受賞の喜びを語った。

受賞のスピーチをする野上照代
受賞のスピーチをする野上照代

また、選考委員長の中島貞夫監督は、「日本映画界に対する大変深い愛情と関心をずっと持ち続けてくださいました。映画人の在り方を伝えてくれる、我々にとっても非常に貴重な語り部でございます。また、大変尊敬すべき先輩」と、その選考理由を語った。

『京都国際映画祭2015』

期間:2015年10月15日(木)〜18日(日)
時間:プログラムにより異なる
会場:よしもと祇園花月、元・立誠小学校、大江能楽堂、ほか
料金:会場により異なる

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