京都の路地で「ヒミツ基地」絵画展

2015.8.1 12:53

「ポストガレージ」

(写真4枚)

京都・島原のギャラリー「COMBINE office/BAMI galery」(京都市下京区)所属アーティストである宮本大地の初個展『ヒミツ基地ノヒミツ』が開催されています。

描かれているのは、洗面台やコンセント、ポスト、台所のシンクなど日常生活でよく見る、なんてことのない風景。でも、よく近づいて見てみると、コンセントが電車に、ポストが一軒家に、台所のシンクがダムになっていたりと、それぞれに小さな世界が広がっています。ドアが開いていたり、洗濯物が干されていたり・・・浮世絵に高層ビルが描かれた『東京圖 六本木昼図』の山口晃にも通じるような細かい描写に、思わず夢中になってしまいます。

「昔からジオラマが好きで。ミニカーのコレクションをしている父親の影響もあると思います。子どもの頃におもちゃの車を家の中で走らせたり、いろんな場所に置いたりするのって、自分だけの秘密基地を作っている感覚ですよね。そんな感じで、日常でふと妄想することを描いています」と宮本さん。絵のメインとなるモチーフは、自分の家の中や、ギャラリー近くの道にあるものを参考にしているそうで、古い木造建築や昭和の面影を残すこの街並みらしい、懐かしい雰囲気が全体的に漂います。

「洗面港」、作家の宮本大地さん
「洗面港」、作家の宮本大地さん

“秘密基地”といえば男性のイメージが強いですが、女性もリカちゃんやシルバニアファミリーで遊んだことがあるなら、このわくわくが伝わるはず。「自分だったらここに窓をつけたい、など自分なりに秘密基地を頭の中で作ってほしい」と宮本さんが言うように、個展の帰り、排水溝やガスメーターを発見したらテンションが上がってしまうかも。京都に来た際にはぜひ立ち寄って、子ども心を取り戻してみては。

「ヒミツ基地ノヒミツ」

期間:2015年7月29日(水)〜8月10日(月)
時間:12:00〜18:00
会場:COMBINE office/BAMI gallery(京都市下京区二人司町21)
料金:無料
電話:075-754-8154

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